INTERVIEW


THE DRUMS

Vampire Weekend

Belle and Sebastian


S.L.A.C.K
KAIKOOは今回も最高だったし、ボロフェスタやミナミホイールの熱を受けてか下北沢indie fanclubなんてものも始まった。PSGと曽我部さん、アジカンと環ROY、その他多数のジャンルレスな邂逅。そしてドミューン。横たわるTwitterにUstream。
思えば新年はまつきあゆむのセルフリリースから始まったんだった。いよいよ壁はなくなるぞ!?な2010年。日本のポップミュージック、今ものすごく面白いんじゃないだろうか。
そんな中でも、世間の風潮どこ吹く風(に見える)、のandymoriの天才っぷりが際立つ2ndをとにかくよく聞いた。世界を更新するのは天然、というのはロック界に限らず万物の常か。ブルーハーツ・スピッツ以来の才能では。最高のドラマー脱退が更なる飛躍につながることを切に願う。
海外でもThe Drumsの「狙いすましたバンドかと思いきや天然」感とソングライティングセンスが素晴らしく、ライブ見て、キュアーの類か!と妙に納得させられた。
一方で、凛とした天然、歩くオルタナティブであり続けたゆらゆら帝国が解散。
天然はより暮らしにくくなっているのか?がんばれS.L.A.C.K、がんばれキセル。
全体的には、HMV渋谷の閉店のような音楽業界を取り巻く重い現状や、今にも対岸で始まりか
ねない戦争の空気の中でも、何かを肯定しよう、前に進めようという雰囲気を何となく求めていた1年だったように思う。
(そのへんもあってdeerhunter新作やチルウェイブのような、どこか重苦しさありきのエスケーピズムには何となくあんまり手が伸びなかった。そういえばHMV渋谷最終日のイベントで最後にかかったのはThe Drumsの「Forever And Ever Amen」だったとか)
(OID企画ゆえ5枚には入れなかったものの)アジカン「マジックディスク」の世間の期待に真正面から応えながら肩肘張らず啓蒙的である、という真摯さや、Arcade Fire新作の、敬虔さすら感じさせつつも嘆くよりあえて力強く歌う姿勢に強いシンパシーを感じた。
手癖で曲作っちゃうインテリだと思っていたFOALSの丁寧に構築されたマジメな曲群や、七尾旅人のある意味彼らしからぬオープンでキャッチーな作品にもとても心を揺さぶられた。
愉快犯の趣きがあるヴァンパイア・ウィークエンドの堂々とした知性も頼もしかったなぁ。
ライブでは、WILCOの真摯な熱演には音楽が世界を救えるのだと勇気づけられ、ベルセバ@フジロックでは音楽は個人を救えるのだと涙しました。前野健太の映画「ライブテープ」も、音楽が自然に人を救うということを歌と街だけで語ってしまったような傑作で、4回映画館に通って感動。
2011年ももっとクロスオーバーな音楽が出てきて、もっとそれが一部の好事家だけでなく世間に広がっていくといいなと思います。私事ながら、休止中の拙バンド、mazisも、忙しさや状況を言い訳にせずに何らか動かしたいです。


WEB
www.mazis.jp
BIO
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