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石井光太 ×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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後藤「それは難しいですよね、自分のやってきた方法は言えますけどね」

石井「ひとつだけ言えるとすれば、根拠のない自信は必要だなと思っています。どれだけ根拠のない自信を持てるか、そしてそれに対して100%つぎ込めるかってことだと思うんです。少しでも悩んだり上手くいかないって思ったら、100%つぎ込めない。100%つぎ込めない人が上手くいく世界じゃない。がむしゃらにやっていればチャンスを見逃すこともなくなると思っています。ノンフィクション作家になりたいって人から相談を受けたりすることもありますけど、例えば、今この時点で“何やってるの?"ってメールを送ったとします。“東京にいます"って返信が来たら、“何やってるんだ? 今、仙台に行かなくてどうするんだ!"って返しますよ。あるいは、出版社のノンフィクションの担当編集者と飲みに行く機会を設定したとする。その時にただ名刺だけもらってサヨナラしてどうするんと思いますね。せっかく会うチャンスがあるならば、その場で原稿を何枚でも渡して、そこで認められて上手くいくかどうかの世界ですから。根拠のない自信の中でアタックして、それで上手くいくかどうかが現実だと思うんです。その勢いっていうのは編集者にも読者にも伝わると思うんです。それは、その人の魅力にも繋がります。」

後藤「突破力がありますね。やはり、独特の視点をお持ちですよね。だから、独自の作品が生まれるんでしょうね」

石井「自分では独自とか変な視点を持っているとは思わないんです。まとも過ぎるほどまともだと思っています。例えば、世界の貧困地の食糧事情って本当に興味ありますか? 世界の貧困地でどんな性があるんだろう? どこで排泄してるんだろう? ってことのほうが興味があるに違いない。だから僕はそれを追いかける。自分では変なことをやっているつもりもないし、他の人が絶対書かないことを書いてやろうとか、独自の視点で貫いてやろうという気持ちはゼロなんです」

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