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石井光太 ×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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後藤「僕は、Twitterを始めたら、いくらかのファンに失望されましたね(笑)。それで逆に好きになってくれた人もいるとは思うんですけど。雑誌のインタビューだけ読んでいたら、この人は小難しいこと言って色々なことを考えていると思うかもしれないですけど、僕だって本当にくだらないギャグも言うし、下ネタだって言うこともあるし。情報が少ないと、それだけを真に受けて人物像を作り上げていってしまうんでしょうね」

石井「そうでしょうね。世界像とか社会像とかもそうやってできているんだと思うし、政治だって何だってそうだと思うんです。だけど、それに対して多様的な見方を与えるのは本当に良いのかどうかっていうのも、よくわからない部分ではあるんですよね。それだけ考えても結論は出ないですからね」

後藤「僕は、いろいろな見方、考え方っていうのを許すような寛容な社会っていうのも絶対必要だと思うんですよね。ルサンチマンの吐き出し方も、ものすごいヒステリックというか。ぶつける相手がタレントだったりするのが、意味がわからないんです。その興味っていうのを、もう少し社会のほうに向けたらと思うんです。そこでも、もしかしたらある種のデジタル思考が立ち上がるような気がしていて。例えば、原発問題。“全部なくすの?できるかよ"って意見もあれば、“あれはもうダメでしょ"って意見もある。でもそれって、今日明日どうにかなる問題じゃなくて、なくすんだったら何十年、あるいは百年かけてやっていかなければいけない話だし。僕は、もちろんそうできたらなっていうのが理想だと、昔から思っているんですけど。でもそれって、最初におっしゃられたよう社会のあり方、経済のあり方とか、僕らの暮らし生き方をガラッと変えることだと思うし」

石井「ものすごいことですね。想像する以上のことですよ」

後藤「そういうことに取り組まなきゃいけないんだけど、賛成にせよ反対にせよ、そこにある種のファシズム的な考え方が立ち上がるんだったら、そこに抗うような発言をしていかなきゃいけないと思うんですけどね」

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