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INTERVIEW
MATT SHARP-マット・シャープ- (THE RENTALS) インタビュー
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04. HE CRUISE / MORNINGWOOD
マット : 実はモーニングウッドとは面識が全くないんだけど、この曲をプロデュースしたのがスマパンのジェームス・イハだったんだ。ミックスまでやったかは定かではないけど、レコーディングを手がけ、プロデュースを彼がやっている。彼とこの曲の話は特にしていないんだけど、彼とはもう何年も昔に知り合って、彼も本当にいい人だよね。って、みんないい人って言ってるみたいだけど(笑)。
彼もかなりいい人で、彼がこの曲のプロデュースをしている。バンドに関しては彼等がアメリカで凄く人気があるってこと以外はあまり知らなかったんだ。
で、彼等がやってくれたヴァージョンだけど、僕はツアーに出る時、ライヴでアルバムの曲を全部そのままのアレンジでやるのはあまり好きじゃないんだ。少なくとも半分はオリジナルに忠実にやって、残りは楽しく全く違う形で想像力を膨らませながらやりたいと思っている。で、この曲のこのヴァージョンを最初に聞いた時、オリジナルよりも彼等のヴァージョンのほうが断然いいと思った。
だから、ライヴでこの曲をやった時は、彼等のアレンジをみんなで覚えて、彼等のヴァージョンでやったんだ。女性ボーカルの歌い方から楽器のパートまで、全て彼等のヴァージョンを参考にした。だから正にアジカンが「GETTING BY」を覚えた時のように、僕らもみんなでこのモーニングウッドのヴァージョンを聞いて懸命に覚えたんだ。「キーボードは何を弾いてる?ベースは?」って具合にね。オリジナルとは全く違うから。でもこっちのほうが僕は好きだから、ライヴではいつも必ずこっちのヴァージョンで演奏するんだよ。

05. MY HEAD IS IN THE SUN / ABERFELDY
マット : 彼等のことはそこまで良く知らないんだけど、彼等がやったカヴァー・ヴァージョンは気に入っているよ。ストリングスのピチカートな感じに奏でられている箇所なんかは凄く陶酔的で面白いと思う。
で、この曲も歌詞を少し変えていると思うんだけど、何でそれに気付いたかっていうと、日本盤用に歌詞を提出しなきゃいけなくて「オリジナルの歌詞を送ってくれればいいから」って言われたんだけど、聞いた感じ、中には絶対に歌詞を変えているのがあるってわかっていたから、全曲聞き返してみたんだ。ヤー・ヤー・ヤーズのヴァージョンなんかは完全に違っていたし、この曲も、「あ、変わってる!」てその時に思ったんだ。
もともと自分で書いた歌詞なのに、他の人が歌うのを聞き取りしながら「なるほど。こういうことを歌っているのか」って思うのは不思議な感じだったよ。でも、彼等がカヴァーしてくれて光栄だったし、凄くいいカヴァーだと思う。

06. THE MAN WITH TWO BRAINS / TEGAN & SARA
マット : ティーガン&サラはカナダ出身の双子の姉妹で、既に5、6枚のアルバムを世界的にリリースしている。彼女達のアルバムを友人から貰ったのをきっかけに彼女達の大ファンになったんだ。で、ある時彼女達の歌をチャリティー・コンサート用に覚えたいと思ったんだけど、よくわからなかったんで、サラにお願いして歌を教えてもらったんだ。
それ以来ずっと友達で、一緒にレコーディングも何度かしたし、ライヴで共演したことも何度もある。彼女達の「So Jealous」という作品で僕はキーボードを弾いていて、「The Con」というアルバムでは僕が半分ベースを弾いていて、AFIのベーシストが残り半分を弾いている。つまり、僕がサラの曲で弾いて、彼がティーガンの曲で弾いたんだ。
彼女達は非常にユニークなグループで、姉妹であるというだけではなく、2人とも同じくらいソングライターとしての才能に恵まれている。そのこと自体非常に希なことだと思うんだ。同じくらい作品には貢献していて、ソングライティングのスタイルは全く違うんだけど、その質の高さという点では共通しているという。もう何年も友達で、今回参加してくれた人達の中では最も親しい間柄なんだ。僕にとっては妹達であり、精神科医のような存在でもある。(笑)そして今回僕から話を聞いて友達だから「是非参加したい」と言ってくれたって例でもある。お互いの活動をできる限り応援し合おうとしているから、きっと僕のことを応援する意味で参加してくれたんだと思う。

07. GETTING BY / COPELAND
マット : コープランドとはアメリカのツアーを一緒にやったことがあるんだけど、これはそのツアーの前にレコーディングされたんだ。原曲とは随分違うものに仕上がったヴァージョンの一つだよ。
歌詞を若干変えているっていうのと、ピアノ基調の曲に仕上がっているってのが大きい。彼等はもともとピアノを核としてるバンドだからね。僕はそういうバンドを経験したことはないけど、ツアーを一緒に回っていても、ステージの真ん中にピアノがあって、他の楽器がそれを支えているっていう。
で、このカヴァーも自分達のスタイルに忠実に、ピアノが中心にある。だからオリジナルのロック調の曲よりも色彩豊かだし、技術的な話をするとコードにバリエーションを利かせていたりして曲の雰囲気や質感を変えている。歪んだギターの音ではなくピアノならではのものにね。

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