TOSHI-LOW(BRAHMAN/OQU)
×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)[後半]
後藤
「集めて持ってってくれる人たちの強さってあるけど、僕は車も運転できないし、それができない。だったら俺は、たとえば情報の拡散とか、そういうとこで役に立とうかなとか」
TOSHI-LOW
「うん、すごい役に立ってる。SLANG KOを知ってる人がこの数カ月でどんだけ増えたかって考えたら……すごいことだよね。あんな、ススキノのヤクザも避けて通るようなアンダーグラウンドな男なのに(笑)」
後藤
「だからもう紹介しまくって、感化される人を一人でも増やそうっていうか。それで今はまた別の繋がりから、違うネットワーク作っちゃってたりしてますけど」
TOSHI-LOW
「あ、それはいいの。すごいいいこと。だって俺たちが見落としてるとこは絶対あるから、いろんな場所からいろんな手が入ればいい。100人あったら100通りのやり方あっていいと思ってて。自分のボランティアが正しいとか、このやり方が正しいなんて絶対ないもん。その人から見える位置から支援するっていうことが大事で。それを一本化しようとしてイデオロギーを作っちゃうボランティアの人とか、逆にダメだよね」
後藤
「デカい力にしちゃおうとするっていう。それってボランティアに限らず、いろんなとこで感じられる話ですよね。デカい一個の力が一番気が利かない」
TOSHI-LOW
「さっき、若い世代が案外否定的だっていう話があったじゃない? あの子たちの論調ってその大きな力に近い感じがする。“え、そんな決まってること破っていいんですか?"みたいな。“それは許可取ったんですか?"って言われても、許可ぁ? 市役所ごと鉄骨になってるぞって話じゃん(笑)。なんか大きなルールとか常識に縛られてるよね。縛られてるっていうか守られてるっていうか。そういう人たちは、なんでそのルールができたのかも考えてないから、破るっていうことも見つけ出せない」
後藤
「ルール愛、みたいなのありますよね。そんなにルール好きなの? って言いたくなる。なんなんですかね、あれね。突然学級委員みたいなこと言い出すんですよね」
TOSHI-LOW
「そんで普段は黙ってんだよね。確かにポイ捨てはいけませんと。でもなんでシルバーシートに座っちゃう人には注意しないの? って。みんな黙ってるくせにうるさいっていうか」
後藤
「世間全体が潔癖ですよね。あと人の間違いが許せない、みたいな。それで僕の好きな大相撲もあんなことになっちゃって」
TOSHI-LOW
「え、大相撲好きなの? 閣下みたいな?」
後藤
「いや、閣下ほどマニアじゃないけど、普通に見に行くのが好きなんですよ。あの浮世離れしてる空間が好きで。昼から酒飲みながらオジちゃんとかオバちゃんが見てて、どんどん酔っ払ってく感じもよくて。変な物語の中にいるような、ちょっとフィクションっぽいノリになっていくんですよ。僕からすると、なんでこれにスポーツ感を求めてるんだろうって思う。別にこれ、ここに来ただけで面白いし」
TOSHI-LOW
「力士で好きなのは?」
後藤
「白鵬好きですね。白鵬は昔から応援してる」
TOSHI-LOW
「白鵬いいよね。ちゃんとしてる。……でも震災ん時、全然役に立たなかったよね、相撲取り。一番初めに行くべきじゃないかと思うけど。みんな喜ぶじゃん、お爺ちゃんから子供まで」
後藤
「ほんとそうっすね。技能審査場所とかやるくらいなら、ちゃんこ持って行けばいいのに。力あるから撤去もできるじゃないですか」
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