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TOSHI-LOW(BRAHMAN/OQU) ×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)[後半]

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TOSHI-LOW「言ったらハーレー軍団とかも社会の「厄介者」でしょ。世の中の端っこにいてさ。そんなレッテルの人でも、いざ子供から婆ちゃんにまで喜ばれたら嬉しいんだって。音楽だって自分の自己満足だ、マスターベーションだと思ってやってるけど、なんだかんだ、“ほんとに大好きで、救われたんです"みたいなこと言われたら………嬉しいじゃん?」

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後藤「そうですよね(笑)」

TOSHI-LOW「はっきり言うよ! 嬉しいんだよ。そんなの関係ないですよって体でいますよ? いますけれども、我々ミュージシャンなんちゅうのは、その声が嬉しいもんですよ」

後藤「そうですよね、ほんとそう」

TOSHI-LOW「そうやって素直に喜ぶべきところを喜んでいけば、本来助けることにおいて混乱なんかしないと思う。もし物資を持ってって違う顔されたら、あ、違ったんだなって思って引っ込めてさ、また違うところに持っていけばいい。余った物資は別のところに回すとか、それだけの話だから。それは相手の顔見ればわかるんだよね。相手の顔も見ずに、自分がどうすべきかってウダウダ言うばっかりで、誰に? っていう話を初めの段階でしなかった。だから俺、けっこう早い段階から“被災地行ったほうがいいよ?"って言ってたんだけど、みんな自粛だ不謹慎だってムードで、“行くなんてどうかと思います"とか意見も言われたの。でも行って実際に聞いてきちゃえば早いのよ。何が必要ですかって注文聞いてきちゃえばいい」

後藤「カッコいいですよね。俺とか普段なんにもできない奴代表っていうか、こういうことになっちゃうと、もう何が自分の得意なことかがわかんない。で、考えてもわかんないから得意な人に頼ろうと思ったんですよ。たとえば、米を集めるっていう約束は取り付けたけど、よくよく聞けば米はもう余り始めてる。場所によってはもういらないっていう。それでどうしようと思ったら、たまたまKOさんが米募集のツイートしてて。面識ないし教えてくれないかもしんないけど、連絡してみたらすぐ助けてくれて。」

TOSHI-LOW「面識なくても関係ないんじゃない? 今、KOとゴッチってツイッター上では完全に繋がってるように見えるよ。あっちも信頼してる感じがする」

後藤「僕も、KOさんは絶対大丈夫っていう直感みたいなものがあって」

TOSHI-LOW「そのうち兄弟分だから同じガラ(=刺青)を入れろ、って言い出すよ(笑)。首までびっちりガラ入って」

後藤「それで眼鏡ってね、僕よけい怖いですよね(笑)」

TOSHI-LOW「もう眼鏡も刺青にしちゃえばいいじゃん(笑)」

後藤「眼鏡取っても眼鏡っていう(笑)」

TOSHI-LOW「でもそんなとこまで繋がってるっていうの、いいよね。最初は動き始めた人たち、みんな個々だったの。俺も変なプライドあって、俺は俺で動く、俺たちは南からやるし、SLANG KOは北からやれよ、みたいな気持ちもあって。だけど続けていくなかで、物資が余ったらどうしよう、じゃあKOのところに送ればいい、KOのとこで足りないものは俺も集めるっていう感じに変わってきて。そのほうが気持ちが良かったし、自分も無駄にならない。支援ってさ、トップバッターで現場にいく人だけが支援じゃなくて、そのバトンを繋ぐ人もすごく大事。要は間接支援もそうだし、何もできないって言う人だってツイッター上で応援してくれるだけでも最初はいいと思う」

後藤「うん、そうですよね」

TOSHI-LOW「“行ってください!"って。それだけで元気出るよね」

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