金澤「キーボードを弾く人の半分は、元々ピアノを習っていた人だと思うんですよ。僕もそのひとりで。妹と僕は歳が離れていて、妹が3歳になるころにピアノ教室に通うっていうことになって、僕も便乗してみようかなと。弟も一緒で兄弟でピアノ教室に通ったんですけど、結果一番練習したのが僕で、妹は全然身にならず。でも、僕がピアノ教室通っていたのは小学校中学年くらいなんです。で、中学生になって文化祭とかでバンド発表会みたいなものがあって、その機会にギターをやりたいなって思って。親にギターをせがんだんだけど買ってもらえず、友達で先にギターをやっている友達がいて、その友達に“お前はピアノ弾けるから、キーボードだ!"ってなって。だけど、僕はギターが弾きたかったから悔しいなって思っていて、ちょうどそのころテレビですかんちを見たんですよ。それで、すかんちでロックにキーボードを弾く小川文明という人がいまして、彼のプレイを見たらこれだったらギターに勝てるかもしれないという対抗意識を燃やしてしまって」