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INTERVIEW
NADA SURF × 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) - 後半 -
──今、後藤くんは、買うときは、CDがまだ多い? アナログがあったら、アナログ優先的に買う?

後藤「僕は今、アナログを買いますね。あったらアナログを買います。ただ、今、U.K.のメジャー版がくそ高くて、LCDサウンドシステムの新作、5千円ですよ」

マシュー「なんだって! 犯罪だね。残酷だ。僕も今は、ヴァイナルだけを買っているよ。これからどうなるか予測できるからCDはもう買っていないんだ。買っても、コンピューターにダウンロードした後は聴かないから」

アイラ「うん。僕もヴァイナルを買うよ。でもそういうのは、古いレコードで、もう素晴らしいって分かっているものなんだよね」

マシュー「うん、分かる。好きなレコードをつい買っちゃうっていうね。昔、A面ばかりひたすら聴いてたことがあるなあ。あまりにも好き過ぎて。ダウンロード・カードのシステムは面白いし可能性があるとは思うけどね」

後藤「ダウンロード・カードってすごいいいアイディアだよね。iPodでも聴けるしコンピューターでも聴けるし」

マシュー「CDの時代が終わるのも続くのも決めるのはリスナー次第だとは思っているけれど、でも、これまでちゃんとCDを売ってくれてた人達が急に仕事をなくしちゃうのは公平だとは思えないよ。だから、全てのリスナーの需要を満たすのは重要だよね。どういうツールで聴いてもいいようにしておいてほしいな。世の中には色んな音楽があるのと同様にね」

──ナダ・サーフも今回のカヴァー・アルバムで一般的には知られていないアーティストや曲を多くとりあげています。これは、まだまだ知られていない素晴らしいアーティストがいるということを伝えたい気持ちがあるからなのでしょうか? ロックやポップ・ミュージックのガイド・ブックには載っている作品だけが名盤じゃないよということを主張したかったというか。

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マシュー「そうだね。それに、その多くが僕たちにとっても新しいんだよね。だから、それが僕たちも探し求めている音であったらいいなと思うんだ。少なくとも僕たちは、もうすでに知っているような物には興味がない。例えば、僕が雑誌の『MOJO』を好きなのは、新しい音楽も、昔の音楽も、凄い名盤も、全然知られていない音楽も全て同じに取り扱っていること。完全に平等なんだ。それは、レコード屋でもそういうふうだけど、他にも雑誌の『Super Pop』や、『Super Pop Radio Station』は分け隔てがない。本当に簡単な料理が、人生で一番美味しい料理かもしれないし、とても凝った料理が、人生で一番美味しい料理かもしれないってことさ。例えば、アーサー・ラッセルの曲は、曲を決定するたった一ヶ月前に思いついたんだよ。ずっと自分の好きなアーティストの1人としてカヴァーするつもりだったんだけど。でも、その新しさに改めて僕らはワクワクしたんだ」

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