新呼吸
Base Ball Bear

"CHOICE" by NONA REEVES
NONA REEVES

Ray Of Hope
山下達郎

レキツ
レキシ

バンドを始めた頃
The SALOVERS

2010年のこの企画では、自分がonly in dreamsのレコメンドコーナーに挙げた作品はあえて外したのですが、今年はあまり書けなかった為、外さずに振り返りました。

1.深呼吸/Base Ball Bear
今年1枚だけ選ぶとすれば、迷うことなくこの作品を挙げます。
ここ数年で最もアルバムの「トータル感」としての強さを感じました。1曲目からラストである12曲目まで、必然としか言い様のない完璧な流れ。何度繰り返し聴いても、頭からどの曲も飛ばさずに最後まで聴きたくなるのです。かと言って、楽曲単位での印象が薄い訳でなく、一曲だけ切り取っても勝負できる名曲ばかりなのがまた凄い。
演奏面においては、革命的な何かがなくても、小さな革新や工夫でここまで出来るんだ！とその豊潤なサウンドに驚かさます。
そして決定的だったのが歌詞。物凄くパーソナルな視点/想いから書かれていると思いますが、あまりにも深く共感できるところだらけで沁みました。泣きました。
とにかく！このバンドにとっての最高傑作というだけでなく、日本のギターロック史に残る名盤であると思います。

2."Choice"by NONA REEVES/NONA REEVES
個人的に今年最も多くの回数聴いた作品であり、このバンドのファンだけでなく、あらゆる音楽ファンに「これ良いよ！」とオススメしたくなる、NONA REEVESによる洋楽カヴァー・アルバム！
音楽のもつ楽しさや高揚感を改めて感じさせてくれました。
細かいところはoidレコメンドコーナーに書かせていただきましたので、是非そちらを一読お願いします！
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3.Ray Of Hope/山下達郎
東日本大震災以降、何度となくラジオから流れてきた“希望という名の光”にどれだけ救われたか。励まされたか。
震災以前の曲も、以降の曲も、同じトーンで明日への希望を歌っていて。平易な言葉で、真っ直ぐ、じっくりと語りかけるような、その魂込もった歌唱に激しく胸を打たれました。
“MY MORNING PRAYER”“僕らの夏の夢”“HAPPY GATHERING DAY“等、今年だけでなく、一生寄り添って支えてくれそうな曲たちに、確かな音楽の力を感じました。

4.レキツ/レキシ
元SUPER BUTTER DOGの池田貴史のソロプロジェクトによる2nd。
MC末裔・MC四天王（ANI・Bose from スチャダラパー）、Deyonna（椎名林檎）、シャカッチ、織田信ナニ？（浜野謙太 from SAKEROCK、在日ファンク）、聖徳ふとこ（安藤裕子）、MC母上（Mummy-D from RHYMESTER）、マウス小僧JIROKICHI（堂島孝平）、足軽先生（いとうせいこう）、東インド貿易会社マン（グローバー義和 from Jackson Vibe）等、めちゃくちゃ豪華なゲスト陣が参加しています。
とにかく、この歌詞の面白さは今年随一でしょう！どの曲も最高ですが、“妹子なぅ”“狩りから稲作へ”なんかはとにかく笑えて、ちょっと切なくて。
勿論肝心の音楽も最高で、特にD'Angeloばりのメロウ・ソウル“どげんか遷都物語”は鳥肌ものの素晴らしさ！

5.バンドを始めた頃/The SALOVERS
僕が若手で一番かっこいいと思っているバンド、The SALOVERSの2nd。1stで鳴らしたザラついた初期衝動感はそのままに、更なる美しい叙情性を兼ね備えた、確実に成長を感じる作品。
こちらもoidレコメンドコーナーに書かせていただきましたので、是非一読お願いします！
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上記5作品だけでなく、LOSTAGE、RHYMESTER、細野晴臣、坂本慎太郎、N'夙川BOYS、SuiseiNoboAz、安全地帯、岡村靖幸、等々の新作には特に心震わされました。
僕が勤務している店も震災の影響で約20日間休業しましたが、再オープン後の混雑状況や、お客様からの「再開して嬉しい」といった声に、待ち望んでくれていたんだなあと実感しました。『音楽との出会いの場』の存在価値を再認識することができました。
2012年に大きく飛躍するであろう、期待の新人がどんどん出てきています。ざわつきを感じています。新しい価値観を受け入れ、多くの方へ紹介できるようにしていきたいと思っています。
2012年の音楽シーンが、最高に充実したものになりますように。