ざらっとローファイな音像の中でクール&ワイルドに躍動する、ロックの核心を研ぎ澄ませたようなタイトでストイックなビート感。紛れもなく日本発のロックでありながら、洋邦の枠を越えたユニバーサルな訴求力を備えた音世界──。2006年にアルバム『we do vibration』でのデビュー以降、シーンにおいて唯一無二の存在感を放ってきた8otto(オットー)の新曲“Ganges-Fox(ガンジス・フォックス)”が、6月9日に配信リリースされた。ダイナミックなタムワークが印象的なソリッドな導入から、多彩な展開を経て大河の如き悠久の景色を繰り広げてみせるこの楽曲は、8ottoの開放感あふれる「今」を如実に物語っている。
ASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文のプロデュースのもと、“Ganges-Fox”を含む新作アルバムのレコーディングを完了させているという8otto。デビュー当初は驚くほどのペースでリリースにツアーにと駆け回っていた8ottoだが、現時点での最新アルバム『Ashes to Ashes』から実に6年の時間が経過している。しかし、そんな活動のタイム感まで含めて、現在の8ottoの音楽を構成する一部である──ということが、以下のマエノソノ&TORAの発言からも伝わることと思う。