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THE RENTALS マット・シャープ インタビュー

NANO-MUGEN FES.に出演する時は、絶対に何か特別なことをやりたいと思っている

--今年のNANO-MUGEN FES.でも、1stアルバム収録の「Getting By」が大きな一体感を生むキーポイントの曲となっていましたね。この曲についてはどんな思い出がありましたか?

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「今年のNANO-MUGEN FES.の2日目では「Getting By」を「Friends of P」の後にやったんだけど、その時の思いつきで「Friends of P」の途中で長い間奏を入れてしまったんだ。NANO-MUGEN FES.の運営スタッフには心から謝りたいんだけど、あんなに予定時間を超えるつもりは本当になかったんだ。ただ、「Friends of P」の間奏部分で80年代にヒットした「Pop Music」を演奏し始めて、そこから今度は「Ghostbusters」を演奏して、そこからさらに「Ghostbusters」を「ゴッチバスターズ」に変えて「I ain't afraid of no Gotch」と歌って、観客にも歌わせたりした。そしたらゴッチがステージに出てきて、僕を追いかけ回して、ステージ上で二人で闘いが始まったんだ。そんなことをしたもんだから、その曲がようやく終わった頃にはすっかり息が上がっちゃって、ふとセットリストを見てみると「ヤバい。「Getting By」がまだあった」ってその時になって気付いて。ゴッチとステージ中を走り回った為に、体力を全て使い果たしてしまったもんだから、「Getting By」は膝をついて息も絶え絶えに、まるで102歳のお爺さんが最期の歌を歌っているみたいだったよ(笑)」

--2006年の時にも「Getting By」は歌ってましたね。

「そう。そもそもAKGやゴッチと本当に仲良くなれたきっかけをくれたのがこの曲だったんだ。2006年に初めてNANO-MUGEN FES.に出演したとき、全てのリハーサルを終えた時になって、当時のレコード会社の担当者に『「Getting By」は絶対に演奏して貰わないと困る』と言うんだ。で、僕が『リハーサルをしてないから、あの曲は演奏できない』と説明しても、『The Rentalsを楽しみにして見に来た1万5千人のお客さんがライヴを見てがっかりしてもいいの? みんなががっかりして帰ったらそれは貴方のせいだから』って言う。で、僕はどうしたらいいかわからず、自分たちのライヴが始まる前にAKGの楽屋に行って『助けてもらいたいことがあるんだけど』と言って、経緯を説明して、『僕たちのセットでこの曲を演奏するのは無理だけど、今から君達が「Getting By」を覚えて、君たちのセット中かアンコール、どのタイミングでもいいから、そこで僕が飛び入りして一緒に「Getting By」を演奏するのはどうだろうか』と聞いたんだ。その結果、僕たちが自分たちのライヴをやっている最中、彼らはラジカセを囲んでそれぞれのパートを覚えてくれて、僕たちがライヴを終えた頃には曲を完璧にマスターしていた。自分たちでやるよりも上手く演奏してくれたよ。で、彼らのライヴの本編の後のアンコールで僕らが出てきて一緒に「Getting By」を演奏したんだ。その経験が下地になって、2011年のに日本語で歌ったことへと発展していったんだと思う。これはゴッチや運営スタッフにも言うことなんだけど、そういうめちゃくちゃなことも一緒に出来るという実感があるからこそ、NANO-MUGEN FES.にTHE RENTALSが出演する時というのは、絶対に何か特別なことをやりたいと思っている。今年は『Weezer (The Blue Album)』の20周年記念ということで、初日はAKGと一緒に「The Sweater Song」をやって、二日目は「Say It Ain't So」をやった。自分では二度と演奏することはないと思っていた曲だったけど、彼らにとってあのアルバムが重要な意味を持っているのは知っていたから、彼らとああいう形であの曲を共有できたのは本当に良かったね」

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