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TOSHI-LOW(BRAHMAN/OQU) ×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)[後半]

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後藤「傍から見ててもBRAHMAN、居心地悪そうでしたよね。AIR JAMの中でも」

TOSHI-LOW「うん。で、それ以降、2001年からは敢えてアンダーグラウンドというか、売れてチヤホヤされるっていう場所から遠ざかることで自分の精神を保ってたんだと思う。たとえば中国で石投げられたりして、それを乗り越えることでバンドを続けてきたというか。MCもしないしプライベートは見せないし、それで“あいつはカッコつけてる"とか批判されることも自分の中でエネルギーになってて。要は仮想敵だよね。それを作らないとバンドを続けていけなかったっちゅうか。でもそうやってブレながらも10年やってて……今こうやって震災あって、それでも人前でライブが続けられてさ。あぁ、やってて良かった、って強く思った。続けてきて良かった。本当にありがたいなと思ったし」

後藤「うん、今のTOSHI-LOWさん、自然ですよね。OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDの新しいの聴かせてもらいましたけど、なんか包容力が全然違う。音楽がやってる人に近いっていうか、すごい人間っぽい感じがしましたね」

TOSHI-LOW「うん。でも……人間っていうワードが出たから最後に言うけどさ、震災以降の判断基準として、「人間」、っていうものを基準にもっかい考えればいいんじゃないかなって俺は思うの。別に買い占めしてもいいし分け与えてもいいけど、そのどっちが人間っぽいと思いますか? っていう。エネルギーの問題でも、こういうものとこういうものがあって、どっちがより人間らしいと思いますか? 経済だってそうでしょ。何億かき集めて幸せになりたいって言う人と、停電で暗い部屋だけど久しぶりに家族揃ってご飯食べられたっていう人。どっちが人間っぽいと思いますか? そういう価値基準で俺はいいと思う。で、どっちを選ぶかは自由。それこそ正しいのはどっちだって言い出すと、基準なんてありすぎるじゃない。正しい情報を探すことにみんな躍起になってるけど、逆に言ったら本当に正しい情報なんてないよ。だから、これからどうすればいいんだろうって迷ってる人たちは、どっちが人間らしいのか、それを自分に問いかければ、答えは出やすいんじゃないかな」

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