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TOSHI-LOW(BRAHMAN/OQU) ×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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3.11から3カ月。被災地復興に向けて、誰しもが“自分が今できることは何だろう"と考える中、いち早く被災地に駆けつけ、今も支援活動を続けるTOSHI-LOWさんの姿は、ミュージシャンはもちろん、多くの人の心を奮い立たせたに違いない。今回は、“ミュージシャンとして、ひとりの人間として、今できることは?"をテーマに行ったTOSHI-LOWさんと後藤の対談を、前半、後半に分けてお届けします。 まずは、前半を--。(取材・文/石井恵梨子  撮影/三吉ツカサ)

後藤正文「TOSHI-LOWさんは今回、すごく早い段階から被災地の支援に入られていて。びっくりしたのと同時に感心したんですよね。なんか、アーティストとして名前を出してやることに批判ってあるじゃないですか、世の中に。なんでそんなこと言う奴いるんだろうなって僕は思うけど、黙ってやるのが美徳、みたいな風潮が世の中にはあって。でもそういうのをぶち破ってTOSHI-LOWさんとBRAHMANのチームが活動を始めたことに自分が感化されたのもあるし、やっぱりここは堂々とやりゃあいいんじゃないかって気分にもなって」

TOSHI-LOW「まぁ、黙ってやってやれるレベルだったらね、名前出さなくても良かったと思うけど。やれるレベルじゃなかったから、今回は」

後藤「うん、TOSHI-LOWさんも雑誌のインタビューで言ってましたけど“俺がやって、少しでも真似してやる奴が増えていけば"っていう。それはすごく腑に落ちるというか。もうチマチマやってらんないな、って思ったんで」

TOSHI-LOW「まぁミュージシャンがこういうことやるべきかどうか、っていうのはまた別の話だと思うんだけど。ただ俺の場合、もう批判は怖くなかったから。今まで相当受け狂ってるわけだから、何をやったって。こんなことやりだす前から、それこそライブのMCで一言も喋ってなくてもずーっと批判の嵐だから(笑)。大丈夫、そこは慣れてる」

後藤「なるほど」

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TOSHI-LOW「ただ、自分でワルぶって悪いほうに誤解されるならいいんだけど、こういうボランティア的なもの、支援活動に自分の名前を出すのはやっぱり一瞬躊躇したよ。でも(被災地に)行ったのが早かったから、これはもうチマチマやってても無理だなと思って。それでメンバーに声かけたら、みんな“堂々とやれ"って言ってくれて。それがやっぱデカかった。一人でも反対したら止めようと思って、自分一人だけでやろうと思ってたし」

後藤「そっか。やっぱり地元だっていうのは大きいですか」

TOSHI-LOW「地元は大きいね。動く大義名分があるというか」

後藤「僕も、自分の静岡でこれが起きてたらって考えて。何したかわかんないですけど、まるっきり地元に帰っちゃって何かやったかもしれない」

TOSHI-LOW「わかんないよ? 沖縄に逃げたんじゃないの?」

後藤「はははは。“怖い!"つって」

TOSHI-LOW「キャーキャー言いながら、人をかき分けて逃げたかも(笑)」

後藤「羽田で人を怒鳴り散らしてね(笑)」

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