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ギターメイカー「ヤイリギター」工場見学
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ヤイリギター工場は、ステージもあります
写真[1,2,3,4]

松尾さん「ここは食堂でありライブなどもできる多目的スペースになっています。ヤイリギターには、たくさんのミュージシャンが訪れてくれます。ギターのオーダーメイドや修理に来たり。その時に、ここでちょっとしたライブをしてくれることもあるんです。過去には、BEGINさんやハナレグミさんもライブをしてくれました。多数のミュージシャンに、ヤイリのギターを使っていただけることは誇らしいです。ここ(ヤイリギター工場)は、高台にあるんです。ですので、夏になるとこのスペースの窓を開放して、風を通すんですよ。木材の乾燥に、この立地条件にとてもいいんです。実は、このスペースのテーブルと床はギターの材料として使用するマホガニーでできているんです。ここでもこうして乾燥させて、有効に使っているんです。床はビスで止めているだけなんで。簡単に外せるんですよ。ギターの材料となる木材に、日本の風土に馴染ませることが大事なんですね。だから、あんまり過保護にしてはいけないんですよ」

こちらでも木材を乾燥させています
写真[1,2]

こちらはネックです。すでにベーシックな形になっています
写真[1]

松尾さん「メイプルは、白い材料ですけど腰があって芯があって硬いので、加工するのは難しいんです。メイプルで作られたギターは、独特の音がして根強いファンがいますね」

後藤「メイプルは、ドラムにも使用されますよね」

松尾さん「ドラムだと結構柔らかい材料になるんですね。ギターだと一番硬い硬質な材料になるんですけど。使われる楽器によって、変わってきますね」

松尾さん「赤っぽい材料は杉になります」

後藤「杉は、どこの部分に使用されるんですか?」

松尾さん「表ですね。表の材料で代表的なのは、松か杉です。杉は、柔らかくて軽いのでそういう音を出すんですね。松は、硬くて腰があるんでパワーのある音を出します。表の材料とサイドバックで使用する木材の種類の組み合わせによって、音質が決まってきます」

後藤「表が杉で、サイド、バックをマホガニーにすると?」

松尾さん「まろやかな音質になりますね。サイド、バックに使用するのが、メイプルとかマホガニーとかローズウッドになるんですけど、それぞれに特性があるのでその組み合わせによって、同じサイズで作っても音質が変わってくるんですね。ヤイリとしては、たくさんの木材の種類の中から、選んでほしいと考えているんです」

松尾さん「アコースティック・ギターのネックの主流は、マホガニーですね。ここでも風を通しています」

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