環ROY × 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)ー対談-
──環さんは、BUDDHA BRANDを入り口に、いろいろヒップホップを聴くようになって、「自分でもやってみよう!」って思ったきっかけは何だったんですか?
環 「あの時代からいろんなヒップホップをチェックしていきましたね。で、日本のヒップホップから自然にアメリカのアーティストのヒップホップを聴くようになって、どんどんレコードを買って聴くようになって。DJの機械もがんばって買って。趣味で楽しむっていうのが大学生まで続いて。大学2年の20歳の時に、友達がMPCを買って。“お前、ラップしてみ!って言われたのがきっかけです。“できんだろ!? 簡単だろ!って感じで(笑)」
──初めてのラップ、リリックはどんな内容だったんですか?
環 「暗かったですね(笑)。」
──そこから始めて、どんどん続けていったんですね。
環 「そうですね。そこからクラブでやりましょうってなって。それこそ、ノルマで“チケット5枚売れとか言われて、そこで知り合った人達と続けていたら、ラップ始めて1年ちょっとくらいで録音する機会に恵まれて。大学卒業する前にDMRってグループでCD出させてもらったりして」
後藤 「すごいね」
環 「そのまま惰性でやり続けちゃって。2007年くらいに、こんなダラダラやっているのは良くないから、もうちょっと真面目にやろうと思って。2008年くらいから、すごいがんばっているっていう(笑)」
──先程、2006年くらいにアジカンを聴いていたとおっしゃっていましたけど、そのころは他に何を聴かれていたんですか?
環 「友達に薦められて、フィッシュマンズを聴いてました。狂ったように聴いてましたね。2007年は、フィッシュマンズを聴いて終わりました。その辺の想いは最近発売されたフィッシュマンズの公式本にちょろっとコメントしてます」
──当時、並行してヒップホップも聴かれていたんですか?
環 「あんまり聴かないようにしてみました。見聞が広いほうがいいかなと思ったし。ジャンル・オリエンテッド過ぎると、生き残っていけないんじゃないか説が、自分の中であって」
後藤 「なるほど。よくわかる。血がどんどん濃くなって、自家中毒みたいになってくるんだよね」
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