オリジナルアルバムの10曲(リマスター)とシングルのカップリング+未発表曲が25曲!の計35曲と超大盛り。
とはいえ、リアルタイムで聴いていた人や、アルバムを全部揃えているようなファン以外にはなかなかこの「デラックス」ぶりが伝わらないかもしれない。トラックリストを見ても同じタイトルの曲が4曲も5曲も入ってる。そして、値段。なんせデラックスなだけあって、高い。通常のピンカートンは廉価盤も出てたりするので約半分の値段で買えるわけだし、そりゃ、「う〜〜〜ん」となりますわな。
"The Good Life"動画○○
さて、ここではオリジナルの10曲以外について書いてみようと思う。
とは言っても、データ的なものだけど。輸入盤・日本盤共に○○
まずはDisc-1。
こちらはシングルのカップリング曲中心にまとめられている。
11. "You Gave Your Love To Me Softly"
12. "Devotion"
13. "The Good Life "(Radio Remix)
14. "Waiting On You"
15. "I Just Threw Out The Love Of My Dreams"
16. "The Good Life" (Live and Acoustic)
17. "Pink Triangle" (Radio Remix)
18. "I Swear It's True"
19. "Pink Triangle" (Live and Acoustic)
11.12.はシングル"El Scorcho"のカップリング。特に"You Gave Your Love To Me Softly"はファンの間でも人気の曲。
ちなみにASIAN KUNG-FU GENERATIONもこの曲をインディーの頃、カバーしていた。
13.はラジオ用にリミックスされた"The Good Life "ドラムが少し違う。非売品としてラジオ局に配られた音源。
14.15.はシングル"The Good Life"のカップリング、"I Just Threw Out The Love Of My Dreams"はweezerとも親交の深いthat dogのRachel Hadenがボーカル。
ライブでもほとんど披露されず幻の曲扱いであったが、2006年のNANO-MUGEN FESで元ウィーザーのベーシストであるマット・シャープのバンド、レンタルズ(Rachel Hadenはレンタルズのメンバーでもある)がほぼ完全に近い形で再現してくれた。
16.19.はシングル"The Good Life"オーストラリア盤のカップリングで、シアトルの高校、Shorecrest High Schoolで行われたアコースティックライブの音源。
17."Pink Triangle"は当時シングルカットが検討されるも、結局は発売されなかった。これは、それ用にミックスし直したバージョン。
ベースを録り直しているらしいが、ぱっと聴いてみても違いがわからない。ちなみにこの時、マット・シャープはイギリスでレンタルズのレコーディング中だった為、録音には立ち会っていない。
18.とdisc-2の13.はその"Pink Triangle"のカップリングとして予定されていたもの。
"I Swear It's True"は1st『ブルーアルバム』のデラックス・エディションにも(もっとラフな)デモが収録されているし、"Getting Up And Leaving"もリヴァースのソロ・ライブアルバム『Not Alone: Rivers Cuomo & Friends Live at Fingerprints』のDVDでも
演奏されているので聴いた事がある人もいるかもしれない。
そしてDisc-2。
こちらはライブ音源や未発表音源など。
1. "You Won't Get With Me Tonight"
2. "The Good Life" (Live at Y100 Sonic Session)
3. "El Scorcho" (Live at Y100 Sonic Session)
4. "Pink Triangle" (Live at Y100 Sonic Session)
5. "Why Bother?" (Live at Reading Festival 1996)
6. "El Scorcho" (Live at Reading Festival 1996)
7. "Pink Triangle" (Live at Reading Festival 1996)
8. "The Good Life" (Live at X96)
9. "El Scorcho" (Live and Acoustic)
10. "Across The Sea Piano Noodles"
11. "Butterfly" (Alternate Take)
12. "Long Time Sunshine"
13. "Getting Up And Leaving"
14. "Tired Of Sex" (Tracking Rough)
15. "Getchoo" (Tracking Rough)
16. "Tragic Girl"
1. "You Won't Get With Me Tonight" はファンの間では幻のアルバムと呼ばれる『Songs from the Black Hole』収録予定だった曲。
("Tired Of Sex"や"Getchoo"そして"I Just Threw Out the Love of My Dreams"なども元々『Songs from the Black Hole』のトラックリストに入っていた。このアルバムについての説明は長くなりそうなので割愛。
興味のある人はweezerpediaに詳しく書かれているので、そちらをどうぞ。英語です)
完全な未発表曲ではなく、Yeah Yeah YeahsやIggy Popも参加しているコンピレーションCD『Gimme Skelter』にも収録されていた。
2〜4はラジオ局「Y100」で録音されたスタジオライブの音源。
5〜7はその名の通り、Reading Festivalでの演奏を収めたもの。
○○
10.は同曲の導入部分のピアノパートでだが次の11."Butterfly" (Alternate Take) の良いつなぎになっている。
12.13.はこちらも上記の『Songs from the Black Hole』からの曲。"Long Time Sunshine" はリヴァースのソロアルバム『Alone: The Home Recordings』にもデモが収録されているが、○○
14.15.は○○ガレージバンドのような勢いある演奏が聴ける。
16."Tragic Girl"はリヴァース本人もその出来を絶賛する「完全未発表曲」○○
楽曲を管理している(著作権的な意味ではない)カールさんでさえもその存在を知らなかったというから驚きだ。○○
今回のデラックスエディションの目玉といえるこの曲でアルバムは終わる。
○○
個人的にはオリジナルを聴きこんでこそのデラックスエディションだとは思うけど、
この頃のシングルのカップリング曲はどれも魔法がかかってるかの如き名曲揃い。それがまとめて聴けるというのはお得?
しかも、リマスターされて音が良い(さらに日本盤は高音質のSHMCD仕様!)とくれば、これは薦めざるを得ない。お金持ちに。