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猪股ヨウスケ(Dr.DOWNER)インタビュー

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──その当時は、どんな音楽を聴いていたんですか?

猪股「聴いている方面が、メロコア系統、洋楽、Jロックと3パターンくらいあって。メロコア系統では、ハードコアに行き着くんですね。洋楽は、ペイブメントとかティーンエイジ・ファンクラブ。Jロックは、PENPALSから始まってPEAL OUT、POLYSICSとか」

──その当時、自分のバンドはどういった音楽性だったんですか?

猪股「ハードコアですかね。SAFFTY SECONDってバンドで、CDも出しました」

──CDもリリースしてたんですね。

猪股「チョモのドラムが大工原に代わる前に出していたレーベルから、20歳か21歳くらいのときに出しました。CDを出した瞬間に、やんなっちゃってバンドを解散させたんですけど(笑)。だから、全然売れなくて在庫がたくさんありますよ(笑)」

──そんないい時期に解散したんですね(笑)。当時のパートは?

猪股「空中分解をしてしまい(笑)。パートは、ベース&ボーカルです。バンドで音楽がやれれば、楽器は何でもよかったんです」

──そこからバンドは?

猪股「それからハードコア・バンドを2年くらい、それからまたメロコア・バンドをはじめて、それも2年くらい(笑)。そこからLINKを経て、現在に至るって感じですね」

──これまでの猪股くんの話を聴いていると、今のDr.DOWNERの音楽性につながっていくのがわかる気がします。これまでいろいろ聴いてきたものの折衷感、租借されて表れていますよね。Dr.DOWNER4人の共通点は、Hi-STANDARDになるんですかね?

猪股「共通と言えば共通ですかね」

──みんな、趣味がバラバラですかね?

猪股「そうですね。俺と小石が一番近いかな」

──ギターのケイタくんは、AC/DCやハードなロックがルーツだろうしね。

猪股「ケイちゃんは、本当はジュディマリです。オフレコ、内緒ですけどって書いておいてください(笑)」

告白
告白

チャットモンチー

──そうなんですか。では、内緒にしておきます(笑)。今回は、猪股くんにいろいろとお題を挙げてCDを選んでいただいたわけなんですけど、“今、自分の中で熱い1枚"にチャットモンチーの『告白』を挙げていただいていて。これは、ちょっと意外でした。

猪股「これは、前の作品ですけど、ずっと聴いているんです」

──『告白』が出たのは、‘09年3月なんですけど、それからずっと?

猪股「いや、'10年くらいから聴き出しました。ラジオで“止まらない〜♪"が流れていて、いいなって思って、頭から離れなくてCD買おうと思ったんです」

──『風吹けば恋』ですね。

猪股「その曲です。その曲、アルバムに入っているかなって思って、買ったんですよ」

──チャットモンチーは女の子バンドで、女の子しか描けない歌が詰まっていると思うんですが、どの辺が心に響くのですか?

猪股「ずっとループして聴いているんですが、歌詞が好きです。キュンキュンしますね(笑)」

──キュンキュンですか(笑)?

猪股「そういうの好きなんですよ。aikoとかも好きだし」

──そうなんですか!? 意外と言えば意外な気もします。

猪股「俺は、ロックしか聴かないとかいうタイプではないんですよね。細かく分析すると、トリオ編成の極限のなんたらなんたらとか、このフレーズが思いつかないとかなきにしもあらずですが、それよりも歌詞!ですね」

──音楽を聴くときは、歌詞をよく聴かれるんですね。

猪股「日本語の歌は、歌詞を聴きますね。奥田民生さんとかUNICORNとかの歌詞も好きです。あくまで、個人的な個人プレイな歌詞が好きなんです」

──不特定多数に向けている歌詞というよりも?

猪股「個人が浮かびあがってくるような歌詞が好きなんです」

──自身の描く詞に関しては、どうですか?

猪股「わかんないっすね」

──想像の世界っていうよりは、リアルな風景が浮かびあがってくる詞だと思うんですが。

猪股「想像の世界よりは、自分の中からちゃんと出てくる“ことば"っぽい感じが好きですね。チャットモンチーの歌詞には、それを感じるんです。私小説的な。そういう歌詞が好きです。フィクションでもフィクションっぽくない描き方のものが」

──リスナーとして聴いたものが、自分の作品に少なからず影響されることはありますか?

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猪股「ありますね」

──どうアウトプットされるのですか?

猪股「アウトプットはされないです。実際、自分の言葉が変わるわけではないんですが、感心するっていうか」

──なるほど。では、これからもたくさんの音楽を聴いて、Dr.DOWNERとしても素晴らしい音楽を生んでいってください。

猪股「せっかく日本語で歌詞を書いているので、“ことば"を大事に描いていきたいと思います」

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