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千葉真子 ×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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千葉「私は、高校3年生のときに全国高校駅伝に出て第一区を走ったんですけど、私が走れなかったせいでチームが優勝を逃してしまってんですよ。そういう大失敗をして、それが結構トラウマになっていて。高校3年生でみんな最後の大会で二度と帰ってこない時間じゃないですか?自分ひとりの競技だったら、自分がひとり悲しめば済むけど、それなのにチームメイトや先生に悲しい思いをさせてしまって。チーム競技は大変だなって思ったんです。でも、そのとき仲間がいなかったら、そのまま競技を辞めてしまったかもしれないなとも思っています。チームメイトが“また頑張ればいいよ"って励ましてくれたことが、競技を続けていくきっかけにもなったし。それから社会人になって、辛くて逃げ出したいときにもあの失敗をあのままで終わらせてはいけいない。今自分が頑張ることによって、みんなに認めてもらいたいっていうのがあったので、その失敗が心の支えになっている部分もあったりします。マラソンをやり始めて、走っているときはひとりきりだけど、スタートラインに付くまでに監督やチームメイト、いろんな人に支えてもらって、やっとそこに立てる自分がいるんですよ。多分、ひとりきりだったら、スタートラインにすらたどり着けないでしょう。走っているときも、ひとりで走ってはいるけど全然孤独とか寂しいって気持ちもなくて、みんなの代表として走っているんだっていう思いでいます。“ベスト・スマイル"っていう言葉をモットーにしているんですけど、みんなで作り上げてきたマラソン・レースを走り終わった後に、みんなで最高の笑顔で喜び合えたらいいなって願いを込めた言葉なんです。ロックも、歌われるときはひとりかもしれないけど、バンドのメンバーやスタッフと一緒になって共有するっていうのはあるんじゃないですか?」

後藤「そういうのはありますね。けれど、一緒に音楽を鳴らす、合奏するって難しい部分もあります。人のことを構っている余裕があるのかって言ったらないときもあるし。難しいところがありますね」

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