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金澤ダイスケ(フジファブリック) × 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)ー対談-
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──後藤さんは、中学生や高校生の時に好きなアーティストがオススメするCDを聴いたりはしていましたか?

後藤「久保田利伸がススメていたソウル?ソウルとか聴いてたよ。久保田利伸は、歌が上手いなって思って実は好きだったんだよ(笑)」

マネージャー 「初めて聞きました(笑)」

──今明かされる後藤さんの意外な事実ですね(笑)。金澤さんのその後の音楽体験は?

金澤「そのころに、隣の車屋さんの同級生とよく一緒にテスト勉強をしていて、音楽をかけながらしてたんですけど、珍しく当時“なう"なアーティストのCDを聴いたんです。それがビョークの『ホモジェニック』です」

ホモジェニック
ホモジェニック

ビョーク

──『ホモジェニック』は、1997年の作品ですね。金澤さんは10代のころに聴けなかった1枚ということで挙げていただきましたが。

金澤「僕が17歳の時です。高校のテスト勉強中に聴いたんですけど、それまで僕は古い音楽しか聴いていなかったので、当時の今の音楽を聴いたのはビョークが初めてに近くて、17歳の金澤少年にはビョークのパワーが強すぎて、今聴けねぇって思ったんです」

──パワーが強すぎるっていうのは、受け止められなかったっていうことですか?

金澤「そうです、あまりにも凄すぎて受け止められなくて。今感じているこの衝撃は、もう少し大人になってからじゃなきゃ聴けないんじゃないかと思って、20代になってから聴くようになったんです」

後藤「すごく良くても、聴くと疲れるっていう作品はあるよね」

金澤「そうそう、疲れるんですよね」

後藤「自分の中で安らげないっていう音楽はあるよ」

金澤「ましてや、ビョークはテスト勉強には向いてない音楽でしたね」

後藤「17歳の少年には、キャパシティオーバーだったんだ」

金澤「無理だって思ったんですよ。嫌いとか好きとかじゃなくて、その当時は理解できなくて、理解できるようになる歳にまた聴こうと思ったんですね。今聴いたら作り手としてのアイデアがたくさんありますね」

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