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猪股ヨウスケ(Dr.DOWNER) × 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)ー対談-
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──あと今作が多くの人に届いて欲しいですね。

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後藤「1000枚刷ったから1000人が聴いてくれたらいいね。それって物凄いことだから。ダウナーはライブが主体であって、毎回手売りで売れてくから、そういう強さはカッコいいと思う。そういうバンドがこれから残っていくんじゃないかな。現場がちゃんとないとね。音源だけだと」

猪股「確かに」

後藤「それができてるからいいバンドだと思う。あとは、こういう才能のある人らがちゃんと、時代的にこの言葉が正しいかわからないけど、食えたらいいと思うよね、音楽で。だんだん難しくなってはきてるけど、いいもの作って行けば、人が集まってくるかもしれないし」

猪股「でも、そこの面では諦めてるけどね」

後藤「好きなものを作ることに意識が100%注がれてるから、若い世代って。やっても売れないじゃんっていうのが、いい意味で自分たちのやりたいことをやるようになってて。そういうのがみんなが聴きたいものになってくんじゃないかな。逆転の発想というか。そういう奴らと一緒にやれたら楽しいし、手伝えることがあったら手伝うし。『only in dreams』に関しても、こうやってちゃんと関われる人がいたらやろうかなと。下手な鉄砲を撃ちたいわけじゃなく。ダウナーも、友達だし、面白いし。面白くなかったらやらないですからね。いくら売れそうでも。あ、でも、100万枚確実に売れる人がいたらやりたいかも(笑)」

猪股「そんなんいたらやるでしょ!(笑)」

後藤「いないけどね(笑)」

──じゃあこれからもダウナーの飛躍を楽しみにしてます。

猪股「はい、マイペースで」

後藤「ダウナーにはダウナーのやり方があるだろうし、それはそれでちゃんと持っていて欲しいし、俺はそういうのを尊重したい。俺は雑用係だからね(笑)」

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