INTERVIEW
MATT SHARP-マット・シャープ- (THE RENTALS) インタビュー
───レンタルズが今回のトリビュート盤にも象徴されるように、ジャンルを横断して様々な種類のバンドにリスペクトされている現状についての認識は?
マット: さっきの再結成ライヴの時の話と同じで、純粋に驚愕しているよ(笑)。
謙遜とかそういうんじゃなくて、ただただ驚いている。例えばゴッチのような人がここまで関わってくれることも非常に光栄だし。最初に今回の経緯について質問があったけど、彼等は独自で「HELLO HELLO」のカヴァーをやっていて、今回せっかくだからレイチェルとやりたいとまで言ってくれたってのは、もの凄く嬉しいよ。
どれもそう。とにかくびっくりだよ。友達からヤー・ヤー・ヤーズのことを聞いた時もまず「何だって?!」って言ったし(笑)。「何だって?!それは確かか?」ってね。「カレンOが君の歌を歌っているんだよ」と言って友達は受話器越しにその曲を聞かせてくれたんだけど、僕はちょうど空港にいたし、遠くで微かにしか聞こえなかったんだけど、なんか不思議な感じがしたよ。間違いなく、嬉しいことだよ。
───最近の活動は?先ほども少し話に出ましたが昨年音楽、映画、写真をテーマにした作品(SONGS ABOUT TIME/FILMS ABOUT WEEKS/PHOTOGRAPHS ABOUT DAYS)を発表しましたよね。そのコンセプトなどを教えて頂けますか。
マット : 2009年1月に僕達は「SONGS ABOUT TIME」というプロジェクトを始めたんだ。それが何かというと、一年という期間の中で行われるマルチなアート・プロジェクトなんだ。何をしたかというと、まず35ミリのフィルムでフィルム1本分の写真を毎日撮り続けた。で、そのフィルムを現像せずに、ロールに日付を書いて貯めていった。
それから短編の映像作品を毎週1本撮り続けた。5分くらいの短いものをね。一年を通して毎週1本映像作品を作ったから去年1年で52本の映像作品を作ったことになる。そして毎週火曜日に新しい映像をtherentals.comのホームページにアップした。
そして3ヶ月毎に1枚ずつ4枚の新作アルバムをレコーディングした。全部で42曲にもなる。ゴッチが歌っている「A Rose is a Rose」の日本語ヴァージョンもその42曲の中の1曲なんだ。
それぞれtherentals.comのホームページでも発表して、そして全部入れ込んだパッケージも作ったんだけれど。凄く待ち遠しいよ。パッケージには僕達が作った4枚のアルバムのアナログとCD両方、52本の映像作品を集めたDVD、僕が撮り続けた写真を集めた写真集、それとまだ現像していないフェイルムのロールが1本が入っている。つまり、去年とった写真のロールを一人一本貰えるということ。
それが僕達が取り組んでいた壮大なプロジェクトで、ここ2ヶ月くらいはとにかく全てが順調に進んでいるか確認作業ばかりだった。去年は全てデジタルでリリースしていたけど、今年はそれらが全てフィジカルな商品になる。僕達もワクワクしているよ。しかも、かなりの限定商品になるからね。とにかく早くみんなに知らせたいんだ。この365人の為に僕達は音楽、映像、そして写真を作ってきたわけだからね。音楽だけを何曲か抜粋していずれは正規の商品を作ることも考えているけど、その他のものも含め、僕達はこの凄く限られた人達の為に去年1年を費やしてきたんだ。
───買い損なう人も出てきそうですね?
マット: そういう主旨のプロジェクトだったんだ。一年を讃えるという主旨のものだから、どんなに大変だろうと365個にはこだわりたかった。それが来週から世に出る。企業を通してやっていることじゃないし、僕達の活動を心から支持してくれている人達に直接届けるために全て自分達の手でやった。映像作品なんてこれまで作ったことないけど、やってみようってことになった。もちろんそれに合う音楽も書き下ろしたしね。あり得ないくらい誇りに思っているものだよ。
───今後の活動予定を教えてください。
マット: 当分はこのプロジェクトに専念することになる。かなり手の込んだものだから、ちゃんと行くべきところに行くべきものが届けられるか自分の目で全て確認をしたいんだ。
決して安いものではないから、せっかく僕達を応援してくれている人達にきちんと行き届ようにしたい。その先はまだ未定だよ。
今回のプロジェクトで多くの人達と一緒に仕事をすることができたのは確かで、凄く刺激になった。いろんな人達と真剣に一つのプロジェクトに取り組むことができ、組む相手がその時々で変わるというのも凄く面白かった。そういうことを今後もっとやっていきたいと思う。そして今回のような国際的なプロジェクトもさらにやっていきたい。今回は映像も英語以外に3つの違う言語のものを作ったからね。全編でなくても、部分的にでもその言語が含まれているという具合にね。そこも凄く今回のプロジェクトで気に入ったことなんだ。違う文化の人達と組んで何かをやることで、常に新しいことを学ぶこと。そうやって自分の視野が変わっていくのが何よりも刺激的だったんだ。
2010年5月 電話インタビューにて
BACK
←
この記事のトップへ
←
INTERVIEW TOP
←
MAGAZINE TOP
[MENU]
┣
NEWS
┣
DISC
┣
ARTIST
┣
MAGAZINE
┣
MAILING LIST
┣
CONTACT
┗
HOME
Copyright(C) Spectrum Management Co.,Ltd. All rights reserved.