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INTERVIEW
NADA SURF × 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) - 後半 -
アイラ・エリオット「僕は曲が飛ぶまで、よくレコード針をずっと押したりしていたな。親指を押して、グルーが壊れたり」

マシュー「マスタリング時のプレスで回転数が早くなってるレコードがあって、それをちゃんとするためには、針の上にニッケルとか二枚落として、回転数を遅くさせて聴くのがコツだとかっていう話もあったよね」

アイラ「ロバート・ジョンソンの全てのレコードは実際のレコーディングよりも20%も速めてマスターしたらしいよ。実際の演奏に近づけるために計算したんだって。本当にびっくりする話だよね」

マシュー「そういう操作ができるのもヴァイナルの面白さだね」

後藤「レコード・プレーヤーも今はすごく安くなって、iPodとほとんど同じくらいの値段になっているんで、僕らよりも若い子たちにも、こういう音楽の聴き方楽しいよっていうことを知って欲しいし、何か共有できたらいいなあと思って。これがきっかけにレコード・プレーヤーを買う僕たちのファンがいてくれたら嬉しいな」

マシュー「これって結構あちこちで言い続けていることなんだけど、まだ何もロックとかを聴いたことがない17歳の子供が、彼の叔父さんの家で、ビートルズかレッド・ツェッペリンのヴァイナルを座って聴いて、素晴らしくてびっくりしたっていう話があるんだ。胸に迫ってくるように感じる感覚があるんだよね。僕も長い間その感覚を忘れていたけど、ヴァイナルには深さがある。ドラムを聴くと深さが聞こえてくる。でも、CDではその深さはないんだ。とても意義深いよ。だから、僕はツアー中に、移動の車の中で音楽を聴かないようにしてる。個人で静かに聴くのがいいからね」

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