どーも。yaboriです。『洋楽への扉』というコンセプトでやってるくせに、そろそろ洋楽のレビュー書けよという声が聞こえてきそうな今日この頃です。ということで今回は張り切って、洋楽・・・と思わせておいて、オワリカラです。すいません、そのうち洋楽のレビューも書くつもりです。


オワリカラの「Q＆A」はいくつもの装飾を施した豪邸のようなアルバムだと思う。一曲目の『GO』から踊らせる気マンマンのダンスロックチューンで始まり、“ジミのヘンドリックスが ドラッガーのマネジメントを読んだなら ”という強烈な妄想力が炸裂する『ちぎってはなげる』や、壮大なスケール感を持った『さよなら女王陛下』、『light my tokyo』など聴き手の目を奪うものが多い。

ついつい目立つものに目が行きがちだが、彼らの最も素晴らしい所はオーソドックスなポップソングにあると思う。個人的な考えだが、オーソドックスな曲ほどソングライティングの力量が出てくるように思う。それはカメラに例えると、デジタルで撮る事と、アナログで撮るのと似ていている。デジタルで撮影すると、パソコン上の編集でごまかしが効いて素人でもまぁまぁの写真に仕上がる。しかしこれがアナログだとそう上手くは行かない。つまり一般的なポップソングの方が小細工が効かず、遥かに難しいと思うのだ。

『Q＆A』という地味ながら最も才能が問われる曲を最後に持ってきて、聴き手を唸らせる所にオワリカラの真価が表れていると思う。つまり彼らの一番素晴らしい素質は目を奪う装飾ではなく、家自体＝曲を書くことにあったのだ。





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