橋本絵莉子と福岡晃子。

この女子2名が、ただひたむきに、とどまる事なく走り続けた集大成、かつ、新たなスタートの一歩を位置付けるアルバムを完成させました。

その名も、『変身』。




率直に言うと、私は、彼女たちを"音楽界のモンスター"だと思っています。

2人共、背丈は小さめで、普段ライブなどのMCを聞く限りでは、地元徳島の方言が出たり、その場の空気を和ませるキャラクターだ。だけど、そんな2人が、いざ楽器を持ち掻き鳴らすものなら空気は一変（初回盤に付属されているスタジオライブは必見です。まだ新体制チャットモンチーを観たことがない！という方に是非観て頂きたいです）。嗚呼、やはりミュージシャンなんだなぁと、天賦の才能を、これでもか！と見せつけられるのです。

才能を発揮するには、もちろん努力や苦労も伴います。2人編成になることによって、楽曲を創っていく過程や、行程の違いに、たくさんの壁を感じてきたことでしょう。けれども、彼女たちは、一切の辛さや弱さを見せず、ただただひたむきに演奏し続けました。

以前の彼女たちとは違う、それは、歌詞にも、メロディにも赤裸々に表現されている、"ひとつの決意"が、『変身』という全12曲に、全て込められているのです。

チャットモンチーの音楽は変わったと思う。それは"当たり前だ"と思う。何故なら、人数編成も違うし、2人だけで、ギター、ベース、ドラム、シンセ、タンバリンなどもやってのけるのだから。

私は、辛い顔ひとつ見せず、キラキラしながら、まるで幼い少女の様に真っ直ぐに演奏する彼女たちを、心から"日本一カッコ良い女子ロックバンド"だと胸を張って伝えたい。むしろ、女だからってナメてかかるなよ！と言われてる感じが、とても良い。


アジカン後藤さん、奥田民生さんをプロデューサーに迎えた楽曲、そして、ジム・オルークをレコーディングエンジニアに迎えて創られた今作は、全曲通して聴くと、本当に一本筋が通った、真っ直ぐなアルバムになっています。

歌詞も、よく読んで欲しいです。

彼女たちは、着実に、ひとつの"変身"を成功させたのです。


最後に。

私は、チャットモンチーが2人で歩き出してから、ライブを観て泣いてばかりいました。でも、今作を聴いた時は、涙のかわりに初めて笑顔が出ました。目には見えない、彼女たちの中にある「真っ直ぐな光と希望」が全曲に溢れていたからです。

「泣いてばかりじゃいられない。何もせずに、ただ立ちすくんでいるだけじゃダメだ。前に進まなきゃ。」

そっと、優しく背中を押してくれるアルバムです。

私は、これからもずっと、チャットモンチーのファンでいようと思いました。たくさんの意味が込められたこのアルバムを、是非あなたの大事な1枚にしてみて下さい。


そんなチャットモンチー応援店！タワレコ渋谷店では、1、2F共に大展開！

 ■1F


 
 
■2F


 

放映中の映像には、チャットモンチー2人からのビデオレターも！
(これがまた微笑ましい！チャットモンチーのお2人、お忙しい中ありがとうございました！)

更に2Fでは、oidレコメンダーでもお馴染み、古溪一道さんがNANO-MUGEN FES.2012で撮影された、写真を拡大した「パネル写真展」を開催中！
 



「チャットモンチー祭」のタワレコ渋谷店！

是非お店にいらして下さいね！