恐竜並に遅いレスポンスだし、全米4位っていう話もネットサーフィンをしていたら見かけたので、今更レコメンドする必要もないかもしれないですけど、やっぱりツボなので、ここで紹介します。

Passion Pitの『ゴッサマー』というアルバム。この名前だけでも、俺が紹介すると駄洒落みたいに感じて笑えると思うのだけど、ゴッサマーというのは別に俺の名前とは全く関係なくて、gossamer：薄く軽い素材、クモの巣。そういう意味の英単語です。





アルバム１曲目の「Take A Walk」聴いただけで、買いだなって思いました。

確かに、前作よりもメジャー感というかケバさというか、それでいて親しみやすいというか、そういう感じがどうしてもあって、レコメンドなのに言いにくいのですが、ある種のダサさがあると思うんです。2曲目とか、アレ？って思う。だけども、売れるってこと自体がそのダサさとの対決というか、同居というか、意識しないでダサさの含有率のバランスをどう取るかってことだと俺は勝手に思っているんです。「ダサみ」みたいな成分がどうやっても含まれてると思うのです、売れているものは結果的に。誰もが知っていること自体が、相対的に「ダサみ」そのものにもなってしまうのかもしれないですけど。

それで、このアルバム、ダサい（あくまで前作との比較です）ような気がするんですが、それは普段の俺の、しょうもないダサさを許してくれるようなフィーリングのようにも感じるんです。ダサいのは彼らじゃなくて俺だった、みたいな。でも、Passion Pitは俺を置き去りにしないというような安心感。

最早、褒めているか、貶しているのか分からないような書き方なんですけど、好きです、『ゴッサマー』。


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