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Dr.DOWNER 「ライジング」

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Dr.DOWNER -LINK-

オフィシャルサイト(JP)
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古田琴美─2011.6.30─

Dr.DOWNERの音と出逢ったのは、私がまだPUNKバイヤーを務めていた頃のこと。「スーサイドソルジャーマン26」というミニアルバムをリリース前に頂いたときでした。


drdowner.jpgのサムネール画像
 

それから月日が経ち、only in dreamsから限定シングルがリリースされる際に、“タワレコでは渋谷店のみ!”という有難いお話を頂き、試聴機に入れたところかなりの勢いで売れに売れ、当時のロングセラーチャートでは1位を取るほど。

更には、今作「ライジング」。こちらも“渋谷店のみ1週間先行販売!”ということ。現在、タワーレコード渋谷店では、ナノムゲンコンピレーションと共に売り場を大展開しています。是非、ご来店下さい。


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そして、8/25(木)タワーレコード渋谷店B1にて「only in dreams Live ~Dr.DOWNERライブ and 後藤 正文 ライブ&トーク」も開催します。かなりスペシャルな一夜が繰り広げられること間違いなし!!

詳細はこちら→http://bit.ly/lTuMIk
 

音源の内容に戻ると、今作は"Rock'n Roll負け犬"という、なんとも最高過ぎるタイトルから始まり、限定シングルでも1曲目に収録されていた"さよならティーンエイジ"というキラーチューンからラストまで、全曲通してのすさまじい疾走感と、真っ直ぐに突き刺さる歌詞。がむしゃらに楽器を掻き鳴らし叫ぶこの感じが、いつ聴いても"カッコ良い"としか言いようがない。





人間だから、仕事もするし、嫌なことも、楽しいこともある。そんな日常の中で、伝えたい、吐き出したい。そういう衝動がメロディになって、歌詞になって、全てをブチまけている。こういう音を聴いてしまうと、もう居ても立ってもいられなくなってしまいます。常に持ち続けたいこの初期衝動感が、此処には全てあるように感じます。
 
今、この音をみなさんに聴いてもらいたいです。
 
そして、インストアライブにも是非ご参加下さい!
 
 
宜しくお願いします!
 
 
 
 
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古田琴美

BIO
タワーレコード渋谷店に2003.4月〜2015.7月まで勤務していました。
Twitter:http://twitter.com/kotomifuruta

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後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2011.7.21─

Dr.DOWNERは横須賀/横浜を中心に活動するバンド。ジャンルはパンクとロックンロールとJ-POPにUSオルタナをまぶしてグッチャグチャに練り上げたら良くわからない音楽になりました系。要はジャンルに捕われていない。自分たちの鳴らしたい音に、自分たちの言葉を載せて放っている、とても真っ当な音楽だと思います。





“どうしてDr.DOWNERの音源をリリースすることになったのか”ということを聞きたいひとが多いと思うので、ここに書きます。理由はいくつかあって、ひとつはライブに比べて音源が良くないと思ったことです。“どうしてあんなに格好良いライブをするバンドの音源が、こんなにも良くないのか”という、大変失礼な気持ちを僕はずっと抱いていて、彼らが「スーサイドソルジャーマン〜』を録音に出かける場面にも遭遇して、いろいろハッパはかけていたのですが、イマイチ音源だと煮え切らないような印象を持っていたのです。

そんなある日、ボーカルの猪股と偶然会って、地元の練習スタジオで一発録音したデモを貰いました。マイク7本の荒いデモ音源でした。それが、凄く良かったのです。衝動という使い古された言葉を使うのは気が引けますが、それだけで埋め尽くされたようなメチャクチャな音源でした。バスドラムに立てたマイクでベースの音を録音しているような音源です。シンバルのマイクのフェーダーを上げると、スネアとギターが爆音で聴こえました。それでも、そこにはきっちりとバンドの魅力が納められていました。

ただ、ボーカルの録音がいい加減でした。変なエフェクトがガッチリかかっていました。これは歌に自信がないのかなと、直感しました。もしくは、自分たちでディレクションできないところが歌なのかな、と。『スーサイド〜』でも気になっていたところは、主に歌だったので。それで、僕のスタジオで歌だけ録音しなおして、僕がミックスしてリリースしたのが『さよならティーンエイジ』のEPです。

本作は、ダウナーがやりたいことを、恐らく予算と方法としてベストなのではないかというやり方で録音しました。それを提供してあげることが僕の仕事でした。録音した時点で彼らのベストな“現在”をパッケージできたと思います。

メトロノームなしの一発録音。だからリズムはヨレます。でも、これがバンドの、4人がコレだ!と感じているビートでありタイム感です。死ぬほどズレたあとに奇跡のようにピタリとそろう瞬間があります。これが複数の人間で何かを成し遂げるということだと私は思います。

コンピューターやソフトを使うことによって平均化してしまうことが、表現にとっては最も恐ろしいことです。どちらかと言えば、メインストリームの音楽はそういう道を歩んでいます。リスナーもそれを求めている風潮があります。上手い下手とは、機械的に正確なことではありません。もちろん、音楽の魅力もそこだけにはありません。

社会からは何一つ恩恵と呼ばれるものを受け取っていない彼らが、真っすぐに音楽を信じて鳴らす姿、僕はそれだけで感動します。すべてに裏切られ続けている(と思っている)ヤツらを裏切らないもの、それが音楽なのです。なぜなら、それは猪股やケイタや星野や小石の中から生まれるもので、彼ら自身でもあるから。信じ続けるならば裏切られない。表現とはそういうものです。



以下、ダウナー写真展。撮影はSatomi Itoです。


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最後はオマケ。こんな顔して、ステージ上でイキたい。

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『ライジング』是非聴いてみて下さい。



後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

Web
http://asiankung-fu.com

BIO
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバー。
THE FUTURE TIMES編集長。
最近、アイスコーヒーをガブ飲みすると屁が臭くなることを発見しました。