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Iron and Wine 「Kiss Each Other Clean」

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Iron and Wine -LINK-

オフィシャルサイト(海外)マイスペース
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nerisuke─2011.1.24─
Iron and Wineの新譜がリリースにちょっとだけ先駆けて全曲無料試聴を開始しました。

オフィシャルサイトで聴けます。デザインも素敵。

裏ベスト的な「AROUND THE WELL」を挟んで3年ぶりのフルアルバムです。前作、「THE SHEPHERD'S DOG」は50万枚以上も売れた出世作で、自分も聴きに聴きました。デジパックだったので本気で手垢が付いてます。

ジャンルで言うと、”フォーク”というくくりになるんでしょうか? 前作はちょっとだけトロピカルな雰囲気が出たので、当時インディーの主流だったフリーフォークと一緒に語られたりしました。
んーー。まぁ、ジャンル関係ないっす。
 
とにかく、すごい声としか言いようがない声なんです。見た目 ( というか髭 ) のパンチ とは裏腹な、ハスキーでも、チョコレートでもない、高貴なため息とでもしか言いようのないスペシャルな声。そんな声を軸に、スピリチュアルなアコースティックサウンドを奏でていたのが前作までの音楽性でした。

今作も基本的な構造は一緒ですが、かなりポップに仕上げてきました。細部にこれでもかと小ネタを挟みこんだ職人ポップ的な曲ばかり。良い意味でスレた音になったというか。でも決して暑苦しく聴きづらくなってるわけじゃなくて、あくまでも風通し良く、すごくきれいなレースのカーテンみたいな音になってます。リードシングルだった3曲目「Tree By The River」を聴いた時から予感はしてたんですけど、大傑作です。間違いないっす。年始リリースなんで怪しいっすけど、年間ベスト10は確実です。

オススメはそのシングルと、ピアノとコーラスが美しい7曲目「Godless Brother In Love」、ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」っぽいゴスペル風味を感じる9曲目「Glad Man Singing」、イントロの南部系のブラスの煽りから、後半土臭いブルージーさすら感じる10曲目「Your Fake Name Is Good Enough Foe Me」ですかね。
全体的に今までにはなかった力強さを感じます。

昨年末からこのアルバムが楽しみで楽しみでしょうがありませんでした。そして、世間に対してもかなり取りやすい球を投げてきたような感じがします。少しでも多くの人にこの人の魅力が届けばいいなと思います。

つーか、聴いたら解るから!
とりあえず聴いて!!

代表曲といったら前作に収録されてた「Boy With a Coin」ですかね。
PV、みとれます。




そして、それがライブになるとこうなります。




どんだけ神々しいんだっつー話ですよ。 

3,4年前、キャレキシコっていう世界中のイナタい音を煮込んで洗練さしたような音 ( 大岡越前のテーマを思い浮かべてもらえれば近いっす ) を出すバンドとカップリングで来日したんですが、その時もぶっ飛ばされました。息をのむってああいう事を言うんだなと。

息、10リットルくらいは飲みました。

nerisuke

Web
http://blog.livedoor.jp/vmjstyle/

BIO
音楽、プロレス、漫画の三本柱でローテまわしてます。 モヒカンにする事で生え際の後退をごまかしつつ、結局帽子をかぶりがち。@nerisukeでtwitterもやってます。 最近、7年ぶりに地元盛岡へUターン。気合、入ってます。

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後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2011.2. 9─

Nerisuke君に先を越されましたが、ようやく購入しました、Iron and WIneの新譜「Kiss Each Other Clean」。
もう、1曲目の「Walking Far From Home」から最高。

前作の「The Shepherd's Dog」から比べて、サウンド自体も格段にシンプルなって、良い意味で取っつきやすくなったと思います。多重録音によって幻想的に構築されていたサウンドワークも、トラッドフォークにエレクトロ的なサウンドを導入することによって立体感を増したように感じます。これがハマって、とても真っ直ぐに届く心地よさに繋がっていると思う。風通しが良くなったような、そんな印象。全体的にも更なるエネルギーに満ちているように感じます。

これは増々ファンが増えるなぁと思ったら、なんと全米2位を獲得。
前作が出世作と位置づけられていますが、このアルバムで完全にブレイク!?かもしれません。となると、来日するのかどうかが気になってしまいますね。日本で売れないと...。といういつもの洋楽ファンの悩みに直結しないことを祈ります。

つまり、売れて欲しい!!!




こちらはアルバムの3曲目収録の「Tree By The River」のライブバージョン。
こんなの、生で観たいに決まってます。




そして、美しいこちらのセッションを。

いやぁ、本当に素晴らしい。
日本でも、もっと多くのひとの耳に届いて欲しい。そんなアルバムです。

是非!チェックを!!!!

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

Web
http://asiankung-fu.com

BIO
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバー。
THE FUTURE TIMES編集長。
最近、アイスコーヒーをガブ飲みすると屁が臭くなることを発見しました。