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INTERVIEW

2024年 ベストアルバム

2024年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

(2024.12.25)

The Best Albums of 2024

加倉 伸也
(アイウェア・デザイナー)

Cardinals / Cardinals
CARDINALSは今勢いのあるSO YOUNG RECORDSからデビューのアイルランドの6人組新人バンド。これはミニアルバムだけどどの曲もクオリティが高かった。シューゲイザー、PUNK、ゴシック・ロックをMIXしながらアイリッシュのトラッドが香る感じで、この先期待大のバンド。

Wishy / Triple Seven
これもデビュー盤。米/インディアナポリスのWISHYは偶然レコードショップで耳にして即買いした。ちょっと話題のバンドみたいでPITCHFORKも絶賛しているみたいです。自分的にはちょっと懐かしい90Sのギターバンドの雰囲気を感じた。イギリスのCreationのバンドやVELVET CRUSHなんか近いなぁと思ったりしました。

FRIKO / Where we’ve been, Where we go from here
気が付いたらこれもデビュー盤。今年は良い新人バンドが多かったような気がする。
FRIKOもレコードショップで耳にして即買いした1枚。彼らはシカゴのバンドなんだけど、一聴して浮かんだのは同じシカゴ出身のWILCO。スローな曲が素晴らしくてこれは何度も繰り返してレコードを聴いていました。

Wunderhorse / Midas
WUNDERHORSEは前回のアルバムもベスト10に上げた、ここ最近気に入っているバンド。
今回も内容はバッチリで、ここ最近雨後の筍状態のPOST PUNKバンドの中で一歩抜きんでていると思います。彼らをツアーゲストに抜擢したFontaines D.C.の新譜がいまいちだっただけに、今後は追い抜いていくかもしれない。

julie / my anti-aircraft friend
JULIEはグランジとシューゲイザーをミックスしたようなスタイルで、とにかくギターリフとベースラインがカッコいいバンドでした。
ベースラインは初期のPIXIESぽさがあり、ギターはSWERVEDRIVERのように激しい。ツインボーカルはSONIC YOUTHのようだし。ただそれらの90Sバンドの模倣に終わらず、ちゃんと曲が良かった。
よくよく調べたらこれもデビューアルバムでした。

Vampire Weekend / Only God Was Above Us
ここらでベテランを。VAMPIRE WEEKENDの前作は何度も聴いた愛聴盤だったのだが今作もかなり良くって、出た当初は毎日通勤で聴いていた。基本的な路線は前作と変わってないけどとにかく曲、アレンジのクオリティが高く何度も繰り返し聞きたくなる名盤。今一番ライブが見たいバンドです。

Clairo / Charm
Lo-Fiベッドルーム・ポップを代表するアーティストだった彼女のこの3作目は、今までとはかなり違う印象だった。フォーキーな部分は残しながらとにかくグルーヴを感じる。70SのSSWのテイストにソウルとジャズが加わった彼女の最高傑作といえそう。

DORA MORELENBAUM / Pique
ここ最近はブラジルから良質な新譜が数多く出ていて、毎月チェックしているのだが昨年リリースされたアルバムが良かったBala DesejoのメンバーであるDORA MORELENBAUMのこのソロアルバムもバッチリでした。現代MPBを軸にファンク、ジャズ、ソウルが混ざり合った煌びやかなサウンドは多彩で、もうブラジル音楽という枠組みには収まりきらない内容で素晴らしかった。

Common & Pete Rock / The Auditorium, Vol.1
これはもうコメントのしようがない!
90SにHIP HOPを聴きまくっていた自分にはうれしい組み合わせ。この2人でアルバム1枚作ってしまうなんて。悪いはずがないです。

Aoife O’Donovan / All My Friends
おそらくどこにも紹介されてないのではと思われるこのアルバムは、Bandcampで購入しました。AOIFE O’DONOVANはアメリカーナ系SSWだそうで、カントリーテイストの曲をアコギで演奏していたようですが、このアルバムはオーケストラをバックにした音がとにかく重厚でとても良かった。
また時折コーラスやホーンなどもあってクラシックとフォークの融合ともいえる音が素晴らしかった。
実際にコンサートはNational Symphony Orchestraをバックにケネディーセンターで演奏したみたいで、なんとも見てみたいものです。
あと、最後の曲がBOB DYLANのカバーなのですが、聴き比べてみると原曲を上回るんじゃないかと思うぐらいの美しさで鳥肌ものです。

加倉 伸也
(アイウェア・デザイナー)
アイウェア・デザイナー 加倉 伸也
BIO

アイウェア・デザイナー
アメリカの某アイウェアブランドのデザインに15年携わった後、現在は新たなブランドのデザイナーとして活動。
またファッションブランドやミュージシャンのオリジナルサングラスなど、国内外問わず多数を手掛ける。

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