作曲家です。アニメ作品やテレビ番組、広告、映画などのお仕事をしております。詳細は下記のURLか、Instagram、Xのアカウント(@Fujimoto)にて。
2023年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。
イングランド出身のプロデューサー・シンガー、PinkPantheressのファーストアルバム。ドラムンベースやツーステップといった90年代のダンスビートを現代的に解釈する姿勢はNewJeansなどとも共通。"ベッドルームダンスミュージック"の旗手的な存在。
ニューヨーク出身のプロデューサー・マルチ奏者、Ben CarrによるプロジェクトCARRTOONSの最新作。王道のソウルミュージックでありながらヒップホップマナーで作られたトラックが面白い。本人が弾くテクニカルなベースも聴きどころ。
マンチェスターで活動するピアノトリオ、GoGoPenguinの最新アルバム。グルーヴに溢れるドラムとベース、そして、時にメロウに、時にエフェクティブに奏でられるピアノ。テクノやミニマルミュージックに片足を踏み入れながらもジャズやポストロックを離れない演奏力とセンスが光る。
ロンドン出身のシンガーソングライター、Samphaのセカンドアルバム。自らのルーツであるというジャングル・ドラムンベース的なリズムが随所で登場するが、楽曲の肌触り自体は美しく有機的。数々の客演で個性を発揮してきた歌声も素晴らしい。
グラスゴー在住のチェロ奏者・作曲家、Oliver Coatesが手がけた映画『aftersun/アフターサン』オリジナルサウンドトラック。クラシックを下地にしながらテクスチャー的に構築された楽曲が映画に彩りを加える。思わず過去の記憶を想起してしまう一枚。
WONKやmillennium paradeの他、様々なアーティストのサポートでも活躍するキーボーディスト、江﨑文武のファーストアルバム。ピアノやエレピをメインに据えた楽曲をクラシカルなアプローチで紡ぎつつチルの要素をプラス。オーセンティックさの中に現代的な視座を感じる作品。
静岡県出身のシンガーソングライター・作曲家、松木美定のファーストアルバム。ジャズをベースにしながらも複雑なことを複雑に聞かせない楽曲構築力が白眉。美しくキャッチーなポップソングが並ぶ鮮やかなデビューアルバム。
DTMをメインにソングライティングを行うサウンドクリエイター6人によって結成された作曲ユニット、PAS TASTAによるファーストアルバム。M3『peanut phenomenon (PAS TASTA & ピーナッツくん)』のようなアグレッシブな曲からメロディアスな曲まで、各々の個性が失われないまま融合している様は壮観。リミックスアルバム『GOOD POP THE REMIXES』も必聴。
数々のセッションやプロデュースなどでも活躍するOvallのギタリスト、関口シンゴのセカンドアルバム。ネオソウル的なサウンドで聴かせるギターインストが心地良く、トム・ミッシュが好きな筆者の琴線にずばり。時折聞ける歌声の使い方も気持ち良い。
東京都中野区都立家政を中心に活動するロックユニット、ザ・リーサルウェポンズの最新アルバム。作品全体からあふれ出る「悪ふざけこそ全力で」の姿勢が素晴らしい。M6『サムライディスコ feat.眉村ちあき』など、キャッチーな楽曲も多数収録。