『Silence Will Speak』- GEZAN
このalbumを聴き終わった時、
千代の富士が貴花田に敗れた
あの衝撃と同じ感覚に陥った.
超えられない壁なんて無い.
日本の音楽シーンが
騒つき出した時に、
中心に居るのは
このbandなんだと思う.
問答無用で
2018年のベストアルバム.

『WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.』- STRUGGLE FOR PRIDE
ほぼvocalは聴こえない。
noiseがnoiseに聴こえない。
classicを聴いているかの様な
繊細で緻密な音像.
車の中で、散々聴き散らかして
車の中で、散々1人で泣いた.

『君のために生きていくね』- 踊ってばかりの国
美しくて眩しい.
下津君の重めの歌詞と、
耳馴染みの良いトラック.
すんなり入って来て
ズドンと響いちゃうから
凄く不思議.
中毒性が半端ない.

『In Colors』- art-school
復活と言うと言い方が悪いけど、
音楽に迷いが無くなったというか、
しっかり角が立つ様になったというか.
アート特有のテンションが
継続的に安定している.
ファンはこの感じをずっと
待ってたんだと思う.
木下理樹もいよいよ四十路.
まだまだ頑張ってもらいましょう.

『ホームタウン』- ASIAN KUNG-FU GENERATION
ワンダーフューチャーが
完璧過ぎたので、正直、
越えるalbumが出来るのか
勝手に不安がっていた自分が
恥ずかしくなった.
分厚くても胸焼けしない.
ハムサンドじゃなくて、
ハムカツサンド的な.
あっさりと、こってりの狭間を、
バランスを見ながら調理して、
最後はしっかり烏龍茶で〆る.
1曲目からすでに4歳の娘が
口遊んでいるんだから
やっぱり凄いよアジカン.

『Our Latest Number』- toe
隙間無く、夏の終わり感満載.
女子だらけのclipも最高.
ヒリヒリするtoeも好きだけど、
ゆっくり落ち着き払ったtoeも良い.
音の重なりが柔らかくて心地良い.
海水浴帰りとか聴いたら最高.
まずはこの腹をどうにかしないと.

『GOLD』- Age Factory
似た様なbandは
沢山居るかもしれないけれど
確固として譲れない物が
彼等の音楽には確かに存在していて、
1枚目からの想いが蕾となり、
今作で花開いたと実感.
表題曲GOLDで
アラフォーの僕でも、
きっちりハートを
鷲掴みされちゃいました.

『いつかみた国』- 崎山蒼志
ふらっと入ったCD屋で
試聴機を1番から順番に聴いていたら
ヤバイの出てきたじゃんってなった.
YouTubeとか高校生とか
そんな事柄は抜きにして、
コトバが素敵じゃん.
伝えようとする想いが
しっかり乗っているし、
ギターがしっかり上手い.
荒削りな部分も有るけど、
そこは経験値でカバー.
これからが楽しみ.

『ソングライン』- くるり
岸田君の歌が存分に愉しめる.
これまで、新しい作品には大体
そのalbumのcolorを出すのが
今までの流れ.
その流れをぶった切った今作.
原点回帰とでも言おうか、
シンプルで、味わい深い.
それでも決して
古臭くならないのが
くるりの真骨頂.
繰り返し聴くたび
深いわぁ～って独り言を
言ってしまう位
スルメ的作品です.

『タイムラプス』- きのこ帝国
佐藤千亜妃の魅力全開.
曲によって表情を変えるvocal.
相変わらず歌が上手い.
ありのままのdarkを提供してた
あの頃とはガラッと変わり、
pop taste満載.
アーティスト側の
試したい音楽と、
オーディエンスの期待が
しっかり合致している.
奇をてらう選詞のセンスに
相変わらず痺れる.