INTERVIEW
2015年ベストアルバム
2015年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。
高橋 ハジム(ぴあ関西版WEB) が選ぶ2015年 ベストアルバム
FRONTIER BACKYARD
SAWAGI
Shortstraw
Caravan
Turntable Films
sebuhiroko
金 佑龍
Keishi Tanaka
LAMP IN TERREN
このような企画に参加させてもらえるなんて(涙)。母になんて自慢したらいいのか、、、 本当にありがとうございます。『ぴあ関西版WEB』というWEBの媒体で日々精進しているハジムと申します。基本音楽はノリと気分で聴くのをモットーとしているので、深~い事まではわかりませんが“音楽”ってそんなもんかな! とは言え10枚選ぶとなると、あれもこれも入れたい、、、正直足りない(笑) ということで洋楽は他の人にまかせて、邦楽を中心に、2015年に良く聴いたアルバムの中から思い出深い10枚を紹介させて頂きます。
●Ropes『dialogue』
僕が思う日本の女性シンガーの中で一番だと思っているアチコさん(vo)の歌声と、その歌声を最大限に引き出す繊細なギターを奏でる戸高賢史(g)。その二人のアンサンブルが本当に気持ちよくて「寝る前良し!」「起きて聴いて良し!」とどんなライフスタイルにも合うアルバムでは無いだろうか?と私は思っている。中でも『dialogue』(M-1)はMVにもなっているのでチェックしてみよう!
●FRONTIER BACKYARD『Backyard Sessions #2』
昨年10周年の節目を迎えたFRONTIER BACKYARDが新たなる10年に向かい、全曲全てのプロデュースを他人に委ね作った、大胆不敵な1枚。6人のプロデューサーがそれぞれが思うFBY像をイメージして作った楽曲は、曲・歌詞・音色など全てプロデューサー任せ。
FBYの新たなる扉が開いたこのアルバム。こんなにも音楽で真剣に遊ぶ大人達だからこそ、僕は大好きなのである!!
●SAWAGI『start to think?』
間違いなく今年の頭一番聴いていたアルバムの1つ。前作よりも更にアダルティになった雰囲気のこのアルバムを持って、遠い異国の地・南アフリカにツアーに出るという、とんでもない行動力を持っているバンド(笑)。そのツアー日記をWEBで更新するという地獄のような約2週間のお供はもちろんこのアルバムだった。
●Shortstraw『YOUTHLESS』
コイツラサイコウ!! SAWAGIが南アフリカツアーを実現させることになった南アフリカのトロピカルバンドの新作。聴いた誰もがハッピーになるトロピカルなロックサウンド全開のアルバムを持ってのJAPAN TOURも最高だった。ツアーで知り合った彼らのクソナイスガイっぷりに心奪われ、帰国した時に胸に空いた大きな穴を埋める為にひたすら聴いた1枚。晴れた日のドライブのお供にも最適! まじいい奴等だった。会いたい(笑)
●Caravan『Homesick travelers』
Caravanの曲を聴くと、身近な大切な人を思い出し、新しい出会いを求めて旅に出たくなる感覚になります。愛が溢れてる1枚。 毎年、神戸・六甲山で行われる『ROKKO SUN MUSIC』というイベントでその歌声を聴くのが、僕の1年の楽しみの1つにもなっています。物凄く幻想的な空間でのライブが楽しめるので、是非行ってみてください。
来年もその場所で歌声を聴けるのを楽しみにしてます。
●Turntable Films『Small Town Talk』
みんなに本当に聴いてほしいと思うこの京都のバンドの音源は、彼らのキャリア初の全編日本語詞のアルバム。英詞で活動していたバンドが日本語になるというだけで、なぜかネガティブなイメージになりがちですが全然違和感なく。言葉がストレートに入ってくるので彼らの持つ世界観をより感じられるのでいいと思います。ボーカルの井上君の歌声は、今作の日本語詞では柔らかく甘い色気を感じ、英詞の時は少し悪い男のセクシーな色気が感じられ、ライブで聴くのが一番いいバンドだと思います。
●sebuhiroko『WONDERLAND』
ミニアルバムなのですが、本当に色んな曲が詰まった中身の濃いアルバムです。クールな一面を見せたかと思えば、可愛らしい一面を見せられたり。バンド編成でライブハウスで早く見たいです。そして、僕はなんと言っても『君のほんの少しの愛で』(M-3)が大好きなんですYO!! 最高!
●金 佑龍『ling lom』
キムウリョンという男はどこまで行くのか! 大げさでもなく本当にそう思ったアルバム。どんどん力強さを増す歌声と、ライブのパフォーマンス。こんなに説得力のある歌い手もいないぞ!! と感心してしまった。アナログだけのリリースだったフィッシュマンズのカバー『ナイトクルージング』(M-2)も収録されてるのが嬉しい。酒を飲みながら体を揺らして楽しみたい1枚。酒を飲まない僕が言うのだから、間違いないでしょ。
●Keishi Tanaka『Alley』
今年一番ライブを見た人かもしれない。チビ達も大好きなのでめちゃくちゃ聴きましたねこのアルバムは!! 『Floatin’ Groove』(M-3)がFM802のヘビーローテーションにも選ばれたこともあり、関西圏の人はよく聴いた曲の1つかもしれません。このアルバムは“Keishi Tanaka”色が前作よりハッキリと浮かんできた1枚かな?と偉そうに思ってます。ただノリのいい曲ではなく、メロディでのせるというか。僕はKeishi君の作るメロディが本当に好きです(笑)。そうこれは恋です。『Foggy Mountain』(M-8)が気持ち良すぎる。
●LAMP IN TERREN『LIFE PROBE』
このアルバムは名作です(断言)。かなり年の離れた彼らに心震わされるなんて、おじさん恥ずかしいですが、それくらい素晴らしいアルバムです。こちらも『メイ』(M-1)がFM802のヘビーローテーションでしたので関西では馴染みあるかもですが。僕自身は、映画の主題歌でもある『ボイド』(M-5)がめちゃくちゃ好きで聴きまくり、何も見なくても歌えます(笑)。近い将来、大きなステージで歌う彼らの姿を見るのが楽しみであります!
洋楽もかなりのアルバムを買った1年でしたが、正直追いついてない感もあるので邦楽中心にさせてもらいました。選んでみると、アルバムとライブがセットになっている印象が強いです。CDで聴いた曲がライブになっていろんな形で再現されたり、変化したり。アルバムが良くてもライブが良くなかったら残念ですからね。選んだ10枚のアーティストはライブも凄くいい10アーティストだと思います! フェスだけでは全ての良さは伝わらないと思うので、皆さんそれぞれお気に入りのバンドやアーティストのライブを、ライブハウスに見に行くことをオススメします! 好きな曲への思い入れもさらに大きくなると思いますよ。 それでは皆さん、またライブハウスでお会いしましょう!!
お付き合いありがとうございました。
高橋 ハジム(ぴあ関西版WEB)
BIO
音楽、アート、演劇など様々な情報やインタビューを掲載している『ぴあ関西版WEB』所属。得意種目は物販。酒は一滴も飲めませんが、どこまでも付き合えますのでよろしくお願いします。
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