ジャパニーズポップス及びロックミュージックを多く聴いた一年でした。
ミュージシャン、俳優、事業家、作家、研究者、会社員など。
彼らが鳴らす音楽は、それぞれのバックグラウンドに基づいていると言えます。
個人から社会、そして世界に触れることで全方位に広がる肯定感。日々をなりすますスキル。閑散とした郊外から見出す希望。訪れる出会いや別れ。
彼らの出自や生活と密接な関係があります。
どれも強く素晴らしい表現。
私にとって、音楽を通してその背景を感じることに興味をそそられます。と同時に、
世の中の仕組みの気づきとなっています。
社会を写す鏡のような音楽とは、
言い換えれば、聴き手との対話のような表現だと思います。
<他者>の介在があって存在し得るもの。対話から生まれる新しい視野。
幾重にも広がる。
こうあるべき、これだけが正しい答え。といった画一的な世界から、
こんなのはどう?、それも良いね。といういくつもの解答を導く自由な世の中へ。
それが今年求めた音楽です。
来年はどのような表現を映してくれるのでしょうか。
世の中の変遷は、どこへ向かうのでしょう。
喜び溢れる豊かな日々、いつも音楽とともに。
BIO
1976年生まれ、会社員。SOFT TOUCH のボーカルとギターを担当。BEDTOWNのボーカルとギターも担当。吉本隆明、大澤真幸、宮台真司の著書を愛読しています。