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木下 貴博(99LETTERS)が選ぶ2017年 ベストアルバム

I See You─The xx

Taxi Driver─Gotch

Reworks Volume 1─Erol Alkan

AZD─Actress

2 Vultures EP─ Parris

Colors─Beck

Time Spent Away From U─DJ Seinfeld

Drunk─Thundercat

It Never Ends─Nthng

MIGRATION─Bonobo


2017年も、毎年のことながらいい音楽といいビートに出会うことができ、幸せな1年を送ることができたかと。またその中からどれを選ぶのかは本当に難しかったです。
全員かは分からないですが、少なからず僕が出会った中で作り手(プロデューサー・バンドの人)のオリジナルサウンドには彼らが聞いてきた曲が反映していると感じています。今回選んだ作品が、音楽を愛する人の新たな発見の1枚や1曲になり、その人の人生で同じ曲を共有できれば嬉しいなと思います。

まずプロデューサーJamie xx の所属するバンドThe xxのアルバム「I See You」は期待通りの良作でした。Jamieが自身のバンド曲をRemixして、Boiler Roomで披露したり、まさにバンドとクラブが共存しているというか本当にセルフプロデュースのお手本になる存在感です。そしても僕も個人的にRemixしたGotchの「Taxi Driver」。JpopとHipHopの融合。ビートに乗せた新たなサウンドには衝撃を受けました。またGotch別プロデュースワークとしては、8ottoのリードシングル「Gangs Fox」でのドラムサウンドの刻み方も、良い意味で期待を裏切ってくれました。枠から外れる感じとか、こういうのたまらなかったです。Erol Alkanは過去Reworks集を改めて聞いても良作。Actress、Perrisなどのアンダーグラウンドテクノからの流れもよく聞いてましたね。基本僕はバンドとテクノ関連を中心に選びました。これ以降は一枚一枚の感想は割愛しますが、どれも音質や空間が心地よいものが入っています。

来年は自身も含め、バンドとテクノ、クラブを飛び越えていけるような作品を作れるよう、またそんな曲に出会えるような1年にしたいです。


Profile

木下 貴博(99LETTERS)

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BIO
大阪より正体を明かさないミステリアスアクト99LETTERSとして活動。アンビエントサウンドを軸にロウサウンドを解き放つ。2015年よりロンドンSerie Limitee RecordsからVinlyリリースや、UKカセットテープレーベルSEAGRAVEからアルバムをリリース。ロンドンのRadar Radioのホストを務め、関西レーベルDPRB RecordsのCrew。2016年10月にはBudapestのDalmata Danielより「Untold Future」12インチをリリースする。


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