まさに「超個人的に今年聴きまくったアルバム10枚」です。2016年は、例年に比べて、個人的に「陽」の部分が多い音楽を欲していたのかなって思います。陰陽あってこその世の中ではありますが、尊敬なるアーティスト達が逝去してしまったという「陰」の部分がとてつもなくデカくて。他にも世知辛い世情から「陰」を受け取る機会が多くて。そんな哀しみや刹那な感情に光をあてて欲しい、生き生きとした音楽が持つ無限のパワーに身を委ねたかった。そういう気持ちが強かったからこそだと思います。
ようは、純粋に楽しみたいんです。音楽を聴いて楽しい気持ちになりたいんです。馬鹿馬鹿しく思われるかも知れませんが。それでもいい。僕が音楽を聴く一番の理由、動機はそこなんです。軽薄な音楽で一過性の享楽に甘んじるのではありません。ブルースを蹴飛ばしてくれる音楽の高揚感を欲し続けた1年間だったと思います。はい。気づいたらそうなっていました。そんな音楽をもっともっと聴きたいです。来年も。
BIO
1971年生まれ。ロッキングオン主催の「ROCK IN JAPAN FES. 2001」、「COUNTDOWNJAPAN 03/04」にRESIDENT DJ として出演以降、十数年に渡り出演を重ね続け、他、ロケットダッシュレコード主催イベント、「GFB」「えーじゃないか」や、DJイベント「BAGSY」など、様々な場所でDJを行っている。
他にも、2004年から、オフィシャルサイト「ALL IS LOVE IS ALL」を立ち上げてから、ライター、インタビュアーなどを中心とし、様々な音楽をあらゆる人に伝える架け橋として、多種多様な活動を行っている。
最新の活動としては、過去に取材した中村一義のパーソナルブック『中村語録』に祖父・二郎氏による貴重な未収録モノローグを追加した『中村語録 新装版』復刊に携わる。