logo
岩崎愛 岩崎慧 インタビュー

音源作品としては、兄妹での制作は今回の『Brother & Sister』が初めてですよね。

「はい。“RECORD STORE DAYでレコードを出さない?"ってスタッフさんに言われて、誰かとやったら面白いかもねって話も出て、ちょうどふたりでライブもやったりしていたので、お兄ちゃんとやったらいいんじゃないってなったんです。兄ちゃんにも言ったら、“うん、ええよ!"って話になって作り出しました。テーマは“兄妹"やから、俺らが思うような兄妹って曲を、ふたりで書き合ったらいいんじゃないかと話して。そしたら、兄ちゃんが2曲作ってきてくれて、“ええやん"ってなったんです。1曲目の『Brother & Sister』は私発信で。兄ちゃんからはこういう曲が作りたいってアイデアがあったんで、それを参考に作りました」

Brother & Sister東名阪ツアーのことを綴った愛さんのブログに、“気持ち的にも色々なことが楽だったなぁ"と書かれていましたが、その感じは楽曲に表れているように感じました。ひとりで歌うよりも気負いがない“リラックス"した感じが声に出ているというか。

「そうですね。ひとりで歌うときは全責任が自分ですから(笑)。わかんないですけど、お互い何かあったらどうにかしてくれるだろうって気持ちがある気がします(笑)。気持ち的にはずっと楽ですね」

『Eighteen Sister』は先程話にも出ましたが、『name』も慧さんの作詞作曲による楽曲で、愛さんに向けたれた想いが沁みますね。

「『Eighteen Sister』は、まさにさっき話した日の歌だと思うんですね。その頃は、私は、今より暗くて“どうせ、うちのことなんかこう思ってんやろ"ってところから始まって、尖んがりまくってたんですよね(笑)。危なっかしく見えてたと思うんですけど、兄ちゃんはそんときの私が神秘的やったって、気持ち悪いこと言ってましたけど(笑)。この曲を聴いたときは、うれしかったです。兄貴が作る曲が昔から好きだし、普通にファンなんですよね。だから、“いいやん"って思って、“もっとこうしたら、こうしたら?"ってことが言えなくて(笑)。今回の曲は、何もすり合せてはないんだけど、歌詞の中で言いたいことが被っているんですよね」

『name』は、愛さんの名前、そして“愛"の意味というダブルミーニングな楽曲ですね。

「歌詞のいろんなところに、思い起こせるエピソードが散らばっているんですよね。誰得ってオレ得ですよね(笑)。自分の名前が嫌だった時期があって、そのことについて話したことがあったんですよね。“愛の意味がわからん"って話をしたんですよ。“愛される感は感じるけど、愛する意味が全然わからん"って、そんときのことを覚えてくれていて書いてくれたんやなと思って。“お前の名前は『愛』やろ。名前って一生の課題なんやん? って俺は思ったことがあって。お前はそうなんじゃない?"って言われてことがあって。スポーンとしっくりきましたね」


写真
慧さんは、愛さんとのそういうシーンを大切に受け止めてくれて、覚えてくれているんですね。

「そうですね。覚えてくれていたんだなって、それを歌で知ることができるのは、面白いですね」

この1枚を聴かせてもらって、自分の大切な人を思い出してその人への想いを募らせることができました。

「ありがとうございます。兄妹だけじゃなくても、そうやって自分に置き換えて聴いてもらえたらうれしいです」

そして、5月からは北海道、仙台、東名阪を廻るリリースツアーもありますね。

「すごく楽しみです。ライブは全部に言えることですが、その会場とその雰囲気と自分の気持ちの高揚感、全部が相俟って毎回変わるじゃないですか。だから、毎回何が起きるか、楽しみですね」

今回の作品は、RECORD STORE DAYにレコードでのリリースとなります。この日、たくさんのミュージシャンの方がレコードをリリースされますが、気になる作品は? 

「樽木栄一郎さんが好きで、樽木栄一郎さんのレコードが気になります。シンガー・ソングライターなんですが、このジャケットを描いている方が、ライブペインティングもされるんですよ。MCはほとんどしなくて、樽木さんが端っこにいてライブペインティングが始まって、どんどん風景が変わっていくんです。それがこのレコードにも組み込まれてるんじゃないかと思います。聴きたいですね」


岩崎慧 インタビュー
BACK

INTERVIEW TOP
MAGAZINE TOP
[MENU]
NEWS
DISC
ARTIST
MAGAZINE
MAILING LIST
CONTACT
HOME

Copyright(C) Spectrum Management Co.,Ltd. All rights reserved.