今井貴彦(UK.PROJECT) が選ぶ2014年 ベストアルバム
1.
テンプル・ストリート
ー西寺郷太
2.
Drums,Bass,2(to)Guitars
ーcinema staff
3.
First Album
ーtofubeats
4.
PARAISO
ーYogee New Waves
5.
THE PIER
ーくるり
6.
Smallpool EP
ーSmallpools
7.
LISTEN TO THE MUSIC
ーShiggy Jr.
8.
I'm Here
ー田中茉裕
9.
スキルアップ
ートリプルファイヤー
10.
猛烈リトミック
ー赤い公園
1.西寺郷太『Temple St.』
西寺さんが所属するバンド、NONA REEVESのオリジナルアルバム『FOREVER FOREVER』、カヴァーアルバム『Choice Ⅲ』とそれぞれの最高傑作を更新する大充実な年だったと思います。その中で最もグッときたのが初のソロアルバムでした。先行シングル「Empty Heart」のDaft Punkやファレルとの同時代性、The Blow Monkeysばりにムーディーかつセンチメンタルな「Schoolgirl」等、シンプルかつ、メロウかつ、リズムが立っているという、自分にとって好物ばかりが詰まった作品でした。
2.cinema staff『Drums,Bass,2(to) Guitars』
とにかくびっくりするぐらい良かった。どれがシングルとかリード曲とかわからなくなるぐらい、全曲メロディが素晴らしい。これまで熱心なファンではない人にも、とにかく聴けばわかる、一回聴いて!と熱弁したくなるほど、問答無用の出来だと思います。
3.tofubeats『First Album』
この人の曲を聴いてると(特にライブで)「音楽最高!」って思う瞬間が多々あります。ただただその歌にリズムに身を委ねて、心底多幸感が味わえる音楽。「ディスコの神様」は2014年のNo.1ソングかもしれません。
4.Yogee New Waves『Paradiso』
ついつい口ずさみたくなる中毒性。アクの強さがあるのにどこまでもポップなメロディ。今年のニューカマー大賞じゃないでしょうか。「CLIMAX NIGHT」「SUMMER」大好きです。
5.くるり『THE PIER』
大好きな曲が沢山あるのに、アルバムで一枚と言われると「絶対コレ」っていうのが選べなかったですが、断トツで「コレ」です。頭のインストから聴いたことのないワクワク感で、最後までずっとそれが持続するような感じ。何回も通して聴きたくなる作品。
6.Smallpools『Smallpool EP』
タワーレコード渋谷店で色々試聴してるときにたまたま出会った作品。めちゃくちゃキャッチーでシンセポップ好きは一発KOかと。4曲入りのEPというボリュームも、「もっと聴きたい!」と思わせてくれて良かった。
7.Shiggy Jr.『LISTEN TO THE MUSIC』
誰からも愛される全方位型のポップミュージックだと思います。ひたすら自然にど真ん中の強さがあるっていうか、もうどんどん売れていってほしい存在。1stも大好きだったけど、名曲率が更にアップしていますね!
8.田中茉裕『I'm Here』
待ちに待った2nd。女性SSWもののポップミュージックとして、ここまでオリジナリティがあるものは他に知りません。凛としてる歌だけど、どこか壊れそうな脆さ、儚さもあって。それが美しいのだと思います。
9.トリプルファイヤー『スキルアップ』
とにかくまずは歌詞。めちゃくちゃ真っ当な、本当のことを書いている…というとつまらなく感じますが、その言葉のセンスたるや。ぶっちぎりのセンス。夢中です。禁欲的かつ、爆発力のあるライブも観る度に凄くなっていました。
10.赤い公園『猛烈リトミック』
元々最高のバンドだと思っていましたが、それでも一皮も二皮も剥けたような全能感。cinema staffにも書きましたが、シングルとかリード曲(NOW ON AIR最高!)とかだけじゃない、他の曲の粒揃い感。ポップなままめちゃくちゃやってほしい。
その他、よく聴いた曲…ポニーテールスクライム「ピースメーカー」、岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」、cero「Orphans」、シャムキャッツ「MODELS」、ペトロールズ「Fuel」、THE NOVEMBERS「Romancé」、LOSTAGE「Good Luck / 美しき敗北者達」、YUKI「誰でもストーリー」、星野源「桜の森」、Base Ball Bear「The End」「スクランブル」、The Internet「Dontcha」、坂本慎太郎「あなたもロボットになれる」、KIRINJI「ONNA DARAKE!」、Michael Jackson「Love Never Felt So Good」、Mark Ronson 「 Uptown Funk ft. Bruno Mars」
(自社ものは省きました)
今年はまだほとんど世に出ていない、素晴らしい才能と出会うことが出来ました。2015年〜2016年にかけて、大きなムーブメントが起こる予感がしています。わくわく。
Profile
今井貴彦(UK.PROJECT)
タワーレコードにて12年勤務後、UK.PROJECTに入社。現在、ウソツキというバンドを担当、他にも新人発掘/オーディションに携わったり。アイコンはLOSTAGEの五味さんに書いて頂きました。
https://twitter.com/takahikoimai
http://ukproject.com
←
前のページへ戻る
Copyright(C) Spectrum Management Co.,Ltd. All rights reserved.