・LOST IN ALPHAVILLE─The Rentals
レコードで音楽を聴く機会が増えた一年でした。世間にリリースタイミングよりも少し遅れて手にしたレコードに針を落として、ヘッドフォンではなくてスピーカーでじっくり楽しむこと。忙しいスケジュールのなかでも、そういう時間が僕にとっては至福でした。
選んだ10枚は、どれもこれも、今年よく聴いたアルバムです。統一感がないようで、あると思います。2枚選ぶのはなんだなと思って、敢えて外したニール・ヤングの去年のライブ盤『Live at the Cellar Door』もよく聴きました。10枚にあげた『A Letter Home』はジャック・ホワイトと作った作品なのですが、この作品とKalen Oの新譜はレコードというモノに対する愛に溢れた作品でとても感動しました。買って良かったと本当に思えた作品です。2013年のアルバムだったので外したBlind Boys of Alabamaの『I'll Find a way』もよく聴いた1枚です。
あとは、手前味噌ですが、『Can't Be Forever Young』と『Live in Tokyo』というアルバムをリリースできたことが、今年の僕の一番大きな出来事でした。音質チェックやミックスなどを考えると、実は、最も聴いたアルバムはこの2枚です。笑。
Profile
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)