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古田琴美(TOWER RECORDS SHIBUYA) が選ぶ2014年 ベストアルバム

1. Adventure / Droshky!─[Alexandros]

2. MAN NOWEAR─NOWEARMAN

3. スポットライト─ボールズ

4. THE PIER─くるり

5. Can't Be Forever Young─Gotch

6. 猛烈リトミック─赤い公園

7. フェイクワールドワンダーランド─きのこ帝国

8. 魅力がすごいよ─ゲスの極み乙女。

9. PARAISO─Yogee New Waves

10. Forever─Ykiki Beat
今年も参加させて頂きました。 今年はレコメンドのUPペースが完全にスロウペースになってしまいましたが、来年は少しでもこれ!と思う音楽を紹介していけたらなと思います。

2014年のベストディスクは、音源はもちろん、ライブの良さ、活動状況、2015年の期待度を私なりに分析し、ランクをつけました。

是非、読んでみて下さい。

1.[Alexandros] 『Adventure / Droshky!』
2014年春、初の日本武道館ワンマン公演を成功させ、その際に[Champagne]から[Alexandros]へとバンド名を改名。ミュージックステーション等の民放音楽番組にも多数出演し、今作は初の全国CMにも起用され、活動の幅をお茶の間レベルまで広めました。更にアメリカ、イギリス、韓国等の大きな音楽フェスにも出演。先日台湾では海外初のワンマン公演を成功させました。何より驚きなことがそれらを全てインディーズバンドとしてやってのけたという点。彼等は実力のみでここまでのし上がれた事を証明しました。
そんな彼等も遂にメジャーレーベル ユニバーサル ミュージックとグローバル契約を結ぶ事になりました。2015年3月にはシングル、6月には通算6枚目のアルバムが発売決定。7月には恒例の"Premium V.I.P. Party"を再び日本武道館にて開催し、秋からはバンド史上最大規模になると予想される全国ツアーも開始と、メジャーデビュー1年目となる2015年、今までが準備運動だったかの様に日本を侵食します。
色んなモノを吸収したモンスター(4人)が、孤高に叫び、暴れ狂う姿が楽しみで仕方がありません。さぁ、果たしてどんな新曲達が待ち構えているのでしょう。一瞬も見逃さずにいて下さい。
2015年も多大な期待を込めて。
アレキサンドロス、堂々の1位です。

2.NOWEARMAN『MAN NOWEAR』
only in dreamsレーベルの主宰ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文プロデュースのもと、全国初流通単独音源を12/3に発売したノーウェアマンの全8曲収録1stアルバム。
2014年のやや後半は、ほぼこのバンドの作業ばかりしていた記憶しかないですが、発売まであっという間だった様に感じます。ただレコーディングしたのは2014年の2月だったので、やっと出せて良かった…という気持ちの方が大きいのかもしれません。内容は、本当に素晴らしい音と環境で録音出来ましたし、メンバーは本当に楽しんで音楽を鳴らし、まだ出会って2年ですが、今を1番楽しんでいる様に見えます。と、バイヤーとは別の視点で書かせて頂きましたが、個人的には、4曲目の「メリーゴーランド」は私の中での裏リード曲です。MVにもしたいくらい気に入っています。是非聴いてみて下さい。

3.ボールズ『スポットライト』
[Alexandros]に続き、ボールズも2014年春にミラーマンから改名し、周りからは、私の応援するアーティストは改名多いな!とツッコミがはいるほど、話題が欠かせないアーティストを応援する傾向が多い私ですが、そんなことは置いておいて、メジャーデビュータイミングで改名する潔い姿をみせたボールズの1stアルバム。再生ボタンを押すと、5人の真っ直ぐに鳴らす音が溢れて、忘れていた何かを、忘れたくない何かをいつも思い出させてくれる、私にとって、大事な音楽です。彼等のライブも2014年は沢山観ましたが、いつも目頭が熱くなるライブを魅せてくれる、これからも非常に楽しみなアーティスト。既にライブでは新曲を披露し、現状の楽曲を超える内容となっています。2015年にはどんな世界を魅せてくれるのか。心から楽しみにしています。

4.くるり『THE PIER』
アルバム前に発表された新曲「Liberty & Gravity」も好きでしたが、私はやはり「Remember me」を聴いた時の心の奥底を震わされた気持ちを忘れる事が出来ず、そしてアルバム全体を通して聴いた時に、更に素晴らしさを実感出来た事に感動し、今作を選びました。くるりはまだ大阪に住んでいる時にラジオで「青い空」を聴き、そこから『図鑑』を購入し、現在も聴き続けています。そして何十年経った今、彼等の最新作が1番好きだと言えて、私は幸せ者です。本当に素晴らしい。傑作。

5.Gotch『Can't Be Forever Young』
ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文のソロ1stアルバム。
2014年は、このアルバムを日常の風景に馴染ませながら、良く聴いていました。
そして何十年も前から知る彼の、音楽性から内面まで、全てが色濃く詰まったアルバムだと思います。
アジカンとGotch、音楽性は違えど、彼自身が持つ優しさは共通しています。
そして、Gotchバンドのライブでの彼はとても頼もしく、強かった。
私は「Humanoid Girl/機会仕掛けのあの娘」が1番好きです。

6.赤い公園『猛烈リトミック』
「NOW ON AIR」を初めて聴いた日、私が今まで持っていた赤い公園のイメージが全てはがれ落ちた瞬間を鮮明に覚えています。「結果が欲しい」と言っていた彼女達の"結果"が、この曲でやっと表に出た気がしました。
そして、彼女達のキャラクターとマッチして、MVや、CDジャケットやヴィジュアルがやっと私の中で一致した瞬間でもありました。赤い公園はここからだと勝手に思っています。今作から出会った人も、過去の作品を掘り下げて貰って、赤い公園の才能を感じて下さい。2015年は更に、沢山の音楽を発信をして、皆を笑顔にしていって欲しいです。

7.きのこ帝国『フェイクワールドワンダーランド』
今作の1曲目に収録されている「東京」という曲が本当に素晴らしくて、一時期この曲しか聴いていない日々が続く程ハマっていた記憶があります。アルバム全体を通しても、小説を読んでいるかの様な、そして映画を観ているかの様な気持ちにさせてくれる歌詞も大好き。聴いていてとても心地良いです。「東京」のMVは何度観たかわからないくらい。映像も好きです。

8.ゲスの極み乙女。『魅力がすごいよ』
2014年夏に所属事務所主宰のフェスで初めてライブを観たのですが、その時のライブが素晴らしかった。
ライブ構成も上手いし、とにかく観る人を飽きさせない実力派。まだ結成2年ですが、それぞれの活動から得てきたものを存分に発揮している様は、観ていてとてもワクワクしました。
そして、その後アルバムのリリース期間までの、久し振りに感じた現場の期待感というか、ブレイク間近な感じをひしひしと実感する事が出来て、CDショップで働いていてとても楽しい感覚が得られたのも2014年のベストにランクインした理由の1つです。2015年はどういう楽曲で勝負していくのか、とても楽しみです。

9.Yogee New Waves『PARAISO』
まずアーティスト名が良いなぁと思ったのが彼等の音楽との出会いでした。そこから『CLIMAX NIGHT e.p.』のジャケット写真や、紙の素材、ロゴの字体等が私のツボをつき、1曲目の「CLIMAX NIGHT」でハマりました。秋に出た今作のジャケットも最高で、私の好みのツボをついてくる彼等のセンスは、2015年も是非発揮して、躍進して頂きたいなと切に思います。

10.Ykiki Beat『FOREVER』
ワイキキビートは、後藤さんがTwitter上で「FOREVER」のMVを挙げていたのをみて、すぐに7inchを購入した記憶があります。更には2014年秋からスタートした『タワレコシブヤTV』の記念すべき初ゲストで出演して頂いた際のお話は、とても貴重でしたし、メンバーさんもとても気さくで、MVではクールでカッコ良いのに、そのギャップがまた良かった。MVも文句なしでカッコ良いので、まだ観た事がない方は、是非観てみて下さい。 2015年ライブ観たいアーティストNo.1です。

以上、2015年は「変化」の年にしたいです。
これからも、タワーレコード渋谷店を宜しくお願い致します!

古田琴美
Profile
古田琴美(TOWER RECORDS SHIBUYA)
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タワーレコード渋谷店3FJ-POPバイヤーです。
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