1.Swing Lo Magellan - Dirty Projectors
アフリカ音楽のリズムと西洋のエスニックなメロディ。難解になりそうなテーマをここまでポップに仕上げるところに、このバンドの凄みを感じました。そして何より、バンドが放つ「ヒューマニティ=人間味」が素晴らしい。今年の一枚って言ったら、これを選びます。
2.Lonerism - Tame Impala
一曲目でヤラれました。ヘリウムを吸ったビートルズのリヴォルバー現代版、というような雰囲気。ポップでサイケデリック。手法としてはアニマルコレクティブ以降って感じだと思うのだけど、実験に振り過ぎていないところがツボでした。打ち込みで全部作りましたって感じではなくて、バンド感があるところも好きです。
5.In Our Heads - Hot Chip
どの曲がというよりは、全方位に質が高いと思いました。作業場の片付けをする際にずっとレコードで聴いていたのですが、はっとして手が止まってしまう、あるいは踊ってしまう、そういう一枚。さすがとしか言いようのないアルバム。極寒のニューヨークで並んででも観とけば良かったと、以前に偶然出くわして逃したチャンスを後悔中。
6.Attack On Memory - Cloud Nothings
「まんまニルヴァーナじゃん!」という影響丸出しの序盤の曲や、フジでのヘソ曲りなセットリストも含めて、愛すべきギークスだと思います。ヒリヒリとした音像との相性は良かったけれど、このバンドのポップセンスは本当に素晴らしいので、それを現在のシーンへのカウンターみたいな気持ちだけで捨てて欲しくないなとも思いました。今後が更に楽しみなバンド。
7.Yellow Yesterday - Turntable Films
京都のバンド。本当に素晴らしいアルバム。俺がアントニオ猪木だったら、「迷わず行けよ、行けば分かるさ」と彼らに言いたい、そしてビンタのひとつも張りたい、そういう傑作です。他にもQUATTROの『4』とか、シャムキャッツの『たからじま』とか、ceroの『My Lost City』、昆虫キッズの『こおったゆめをとかすように』、スカートの『ストーリー』という曲とか(リリース去年だけど)、今年は印象的な邦楽インディーロックに出会って幸せでした。
9. Gossamer - Passion Pit
アルバム冒頭の『Take a Walk』、イントロのシンセだけでご飯を何杯でも食えます。インディロックから王道への挑戦というか、ある種のメジャー感に戸惑う人もいたかもしれませんが、逆にそこにグッときました。また、ゴッサマーという名前にも勝手に親近感を感じました。笑。
10.New Country - QN
HIP HOPの動向をは、どう追っていいのか未だによく分からないので、当てずっぽうで検索して買っています。ロックバンドの音源を買うときに参考にするような情報網に接続していないっていうのもあります。SIMI LABからの脱退は驚きましたが、これからも音源や動向を追いたいと思うラッパーのひとりです。『船出 New Country Featuring 田我流』が素晴らしかったです。
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後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
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