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古田琴美(TOWER RECORDS SHIBUYA) が選ぶ2012年 ベストアルバム

1.ランドマーク─ASIAN KUNG-FU GENERATION

2.沈黙の恋人─阿部芙蓉美

3.Schwarzenegger─Champagne

4.東京LIFE─岩崎愛

5.坩堝の電圧─くるり

6.変身─チャットモンチー

7.In Focus?─トクマルシューゴ

8.My Lost City─cero

9.珍文完聞─The SALOVERS

10.門の中─the chef cooks me


「2012年、傍で鳴り、寄り添った音楽達」

1位
ASIAN KUNG-FU GENERATION「ランドマーク」

今作は、私にとって過去のアルバムとは違い、特別なモノとなりました。
3.11以降の想いを乗せて、これからもずっと聴き続ける。
ツアーに行って、更に深く魂が宿るアルバムとなりました。
私にとって、彼等の音楽なしで、今の自分はない、と思っています。
2012年は、お店としても、たくさん仕事が出来て良かったです。
2/20にはNew Single『今を生きて』がリリース。
タワレコ渋谷店、大展開します!ご期待下さい!

2位
阿部芙蓉美「沈黙の恋人」

本当に「阿部芙蓉美」の歌声は素晴らしいと思います。
吐息さえも音にする歌声。
前作『ブルーズ』も傑作でしたが、今作は、更に超越した作品。
眠る前によく聴いています。
この空気感、佇まい、全てにおいて、愛しく思える。
2013年、新作を心待ちにしています!

3位
[Champagne]「Schwarzenegger」

とにかくこのバンドの勢いと飛躍は、リリースを重ねるごとに更新していて、多数のバンドの中でも頭一つ抜けています。着実に「世界一への道」を、良い意味で期待を裏切りながら進んでいる。1/23には、New Single『starrrrrrr/涙がこぼれそう』が発売されるのですが、これが次なるステージへの飛躍に相応しい楽曲。その後は、新作が出ることでしょう。
次はどう裏切ってくれるのか、楽しみで仕方ありません!!

4位
岩崎愛「東京LIFE」

アジカン後藤さん主宰レーベル「only in dreams」から満を時して発売された今作。
地元に戻ろうかと考えていた所に後藤さんと出会い、このような形となったというエピソードを聞いて、「嗚呼、持って生まれた"才能"と"努力"の賜物なんだなぁ」と思いました。
人を惹きつけるパワーがある彼女の歌声とキャラクターは、今後もきっと多くの人の心に残ることでしょう。
次作も楽しみです!

5位
くるり「坩堝の電圧」

2012年ベストディスクに多くの人が挙げるであろう傑作。
新作をリリースするごとにアップデートする彼等。
やはり"すごいぞ、くるり"になるところはさすがとしか言いようがありません。
先行シングルだった「everybody feels the same」からただならぬ期待を寄せていた今作は、ラストの「glory days」で完敗。くるりファン、音楽ファンを更に唸らせる内容です!

6位
チャットモンチー「変身」

2人になって初めてのアルバム。
彼女達の強い意志が、歌詞、メロディ含め、明確に表現された素晴らしい内容となりました。
2人では限界であろう表現方法も、彼女達は飄々とやってのける。
素晴らしい才能の持ち主だと再確認出来ました。
歌詞もじっくり読むと泣けてくる内容。
お互いを想いやる気持ちがヒシヒシと伝わってくる大傑作です!

7位
トクマルシューゴ「In Focus?」

「トクマルシューゴ」の凄い所は、何もかもを自分の音にしてしまう所。
例えどんな些細な音さえも。
新作を出す度に溜め息が出る程素晴らしいのですが、今作もそれは健在。
唯一無二の音楽センスは、今後、更に世の中に広がっていくことでしょう!

8位
cero「MY LOST CITY」

前作より、更に自分達の鳴らす音を突き詰めて、独自に飛躍させた大傑作。
類をみないセンス。
音と遊ぶ才能を持った、逸材のバンドだと思います。
2013年こそライブ観たい!


9位
The SALOVERS「珍文完聞」

若き才能とはこのことか。と深く頷ける傑作を創り上げてきた彼等。
「オールド台湾」という楽曲は、2012年のベストソングTOP10に入ります。
ラストの「何処かの土地に」も素晴らしい。
普段の生活で感じた憤りや不満をもストレートに歌詞に綴る所にも共感を覚えます。
今後も強く可能性を感じるバンド。
2013年も期待を込めて。

10位
the chef cooks me「門の中」

彼等の、というか、バンドマスター"下村亮介"の才能の引き出しが全面に開花されている音源。
"ライブ会場限定"という手法、バンドメンバーの増減、変動を繰り返しながらも、しっかり「音楽」を続けている所も好きです。
2013年「only in dreams」からリリース予定の彼等。ゴッチPがどの様に料理してくれるか、今後の動向に注目です!

【2012年を振り返って】
2012年はうちの店の「リニューアルオープン」に尽きます。「いかに面白い店にするか」という事を、常に考え、試行錯誤しながら、スタッフ一丸となって1年かけて準備に取り組みました。

蓋を開ければ、まだまだ精進することはたくさんありましたが、アジカンによる"こけら落としライブ"も敢行、個人的目標は1つ達成出来ました。
あと、CUTiCLEを大型店舗では渋谷店のみで販売出来た事、そして、私事にはなりますが、自分の担当も、リニューアルに伴い、旧2FJ-POPフロアか ら、1FNew Release Recommendフロアへ異動があり、様々なジャンルの音楽を聴けるチャンスが訪れたので、ここぞとばかりにたくさんの音楽を吸収した年でした。

邦楽担当なので、ベストディスクは全て邦楽セレクトにしましたが、2012年は、洋楽のCDを数多く購入&聴きました。 その中でも、animal collective、Passion Pit、Ben Folds Five、MIKA、Jake Bugg、Benjamin Gibbard、Bruno Mars、Tame Impala、The Royal Concept、Crystal Castles、Ringo Deathstar、 Yeasayer、Team Meなどが良かったです。

ベストディスクは、ほとんどがレコメンドを書かせて頂いたCDになりましたが、レコメンドCDも含めて、今年はとても豊作でした。

邦楽では、他にも、eastern youth、ZAZEN BOYSといった方々から、PHONO TONES、Czecho No Republic、シャムキャッツ、昆虫キッズ、泉まくら、NOKIES!など、2013年、更に頭角を表しそうな方々まで、数多くの名盤が生まれまし た。やはり音楽は面白いなぁ、と思えた日々でした。

ライブは、休みの日に行けるモノはなるべく足を運び、平日は朝から晩まで職場に缶詰め状態なので、気になるインディーズバンドは、リリース情報をレーベル、そして知人友人から入手し、ひたすらYouTubeで観て、聴く、という行為をしていました。 2013年は、もう少し幅広くライブに行けたらなぁと思います。
あと、そろそろ自然休止していた自分の企画イベントも再開したいなと目論んでいます。

1日24時間じゃ本当に足りないなぁと思った1年でした。

本当に、たくさんの音楽と人に出会えて幸せでした。
まだまだ続けていかなければいけないことはありますが、前を向いて、生きて行こうと思います。
そして、面白い事をお店で企画し「CDショップへ足を運ぶ楽しさ」を皆さんと共有出来たらなぁと思っています。
長くなりましたが、2013年も、タワーレコード渋谷店を宜しくお願い致します!

古田琴美


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