INTERVIEW
NADA SURF × 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) - 前半 -
──スタジオでちょっと遊び感覚でカヴァーしたりすることもないんですか?
アイラ「そうだね滅多にないね」
マシュー「僕が前にやっていたバンドでは、イギー&ザ・ストゥージズのアルバム『ファン・ハウス』をやったりしたよ。ほぼアルバムの全曲をね。僕たちはよく練習するために集まって、ただそのアルバムをプレイしていたよ。一緒に輪になって立って、本当にクールだったよ。それでお互いのことを知れたりもしたんだ。クラッシュの新しい3曲を演奏し始めた時は、毎週のように演奏していたよ。音源にはしてないけどね」
後藤「僕たちは、Eのワン・コードとか、まずキーを決めたりとかしてやることの方が多いかな。大学の時、音楽を始めた時に、接した友達や先輩とかにブルース系のギタリストたちが多かったからブルース・セッションとか始まっちゃうことが多いんだ」
マシュー「うんうん。それも凄く楽しいよね」
後藤「でも、何年か前、まだ新人の頃は、フェスに出た時とかもサウンド・チェックの時間がロクになかったから、しかも自分たちで出ていって、サウンド・チェックをしなくちゃいけなくて、それがすごくもどかしかったんで、いきなり、カヴァーを延々とやって、サウンド・チェックしてたな。その時にやっていたのは、オアシスの「コロンビア」っていう曲で」
──まさにオアシスのファーストに入っている曲!
マシュー「わかるよ! 練習に行ったり、家で弾いている時とか、メイン・フレーズとか、理解できないものを、自分で学んだりしていて、自分で解読できたりすると、嬉しくて、練習、リハーサルに行っても弾きたくなるもんね。今これを弾きたいってね(笑)。時々、ガレージとかのロックな曲から、気持ちを盛り上げるために、エネルギーをもらうこともあるよ」
後藤「あとはあんまり難しくなくて良い曲ならカヴァーしたいな(笑)
マシュー「アハハ! 同感! “ちょっと見てくれよ、この曲2コードだぜっ!”て気分の時って盛り上がるよね。うん、分かるよ」
後藤「難しい曲とか、完成されすぎちゃったりしてる曲だと、カヴァーしてもどうしようもないっていうか、自分達のものにならないんで。でも、シンプルな曲だと、なんか隙間が残ってたりするんだよね」
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