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INTERVIEW
NADA SURF × 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) - 前半 -


マシュー「ワオ! すごい数のヴァイナル(レコード盤)だね! どれどれ、ザ・フー、ケイト・ブッシュ、ゴー・ビトゥイーンズ…色々あるなあ…」

後藤「僕はこのアルバムを聴いて、ギターを買いに行ったんですよ」

──オアシスのファースト・アルバムですね。

マシュー「オアシスかー。彼らが最初に出てきた時は複雑だったよ。僕らは当時スーパードラッグとツアーをしていてね。彼らがオアシスをそれほど好んでいなかったんだよね。ビートルズっぽいのはどれも気に入ってなかったからなんだけど。僕はどう思っていいか分からなかったんだよ。でも、スペインのバーにいた時に、「Supersonic」がステレオで流れたんだけど、すごく驚いたよ。あれ、この曲いいなあって思って。「Live Forever」のPVを観た時も、メイン・フレーズが好きで、夢中にさせられた。実は『モーニング・グローリー』が出た時、僕は『Guitar World』って雑誌のエディターとして働いていてね、ノエル・ギャラガーの取材に行ったことがあるんだ」

──へえ! それはいい話ですね!

マシュー「ああ、ホテルで会ったんだけど、僕は取材前、彼の事をきっと嫌な野郎なんだろうなって予測してたんだ。だってインタビューでは、いつも彼はめちゃくちゃな事をよく言ってたからね。でも、座ってお茶したら、彼って最高にナイスな人なんだ。とてもかっこいいし、賢いし、面白くて、謙虚で、この後何してるの?っていう感じに気さくなガイだったんだ。最高だったよ。驚くべきセンスの持ち主だしね。でもね、何が本当に面白かったかと言えば、取材のために音声を録音を始めた途端、最低な話をし始めたってことかな(笑)。本当に面白い事を彼は言っていたよ。でも、僕は彼のソングライティングは本当に好きだよ」

──いかにも彼ららしいエピソードですね。

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マシュー「あと、もっと面白いのはね、その数年後、スペインでフェスがあったんだけれど、彼らが深夜の2時にプレイしてた時があってね。僕は人混みからノエルを見ていたんだけど、よく見たらそれは彼じゃないんだ(笑)。後で分かったのは、夏の間中、ノエルはイギリス外のツアーへ出たくなくて、自分と同じ髪型で同じ服装で、何もかも同じに似せた誰かを送り出していたらしいんだよ。つまり、影武者だったってわけ(笑)。誰も気付いてなかったね。でもアイラと僕は大いにウケたよ。ま、でも、なんにせよ彼らはすごい才能の持ち主さ。前にゴッチ(後藤)は彼らの曲をプレイして曲作りを覚えたって話してくれたけど、それはとてもいいことだよね。お手本としてパーフェクトな例だと思うよ」

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