後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2013.5.24─
良い。Vampire Weekendは真っ当にグレードアップしているなぁと感じた。最早、N.Y.のインディロックバンドのひとつではないなと思った。
2012年のコーチェラでアーケードファイアを観たときに、そこには時代を射抜くバンドの、その時だけにしか纏えないオーラみたいなものがあった。もしかしたら、ここ数年で、というかこのアルバムで、そういう存在に登り詰めるのかもしれない。そんな雰囲気を感じさせるアルバムだと思う。
様々な要素を組み合わせて、衝突させて、それを新しいフィーリングとしてポップに仕上げることに秀でたバンドだったと思う。キラキラしていて、スマートだった。でももう、そういう評ではなくて、ある種の凄みというか、気高さというか、そういう感じがします。エフェクトでそれらしい雰囲気を演出しなくても、ズドンと二本足で立っていることが分かるというか。そんな風格を感じる。
参考までに、ファーストアルバムの頃の映像を観てみようか。
ここから、新作までの飛躍たるや、感動的ですらある。もちろん地続きなんだけど。
素晴らしいアルバム。これが全米1位だっていうんだから、俺は素直に羨ましいです。彼らが1位になったことにではなくて、こういう作品がセールスとしても評価を得るアメリカの土壌について。
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