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Too True
DUM DUM GIRLS

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nerisuke─2014.3. 9─

Neneh Cherry がなんと17年ぶりにソロ名義のアルバムをリリースしていて、かなり聴いている。



80年代〜90年代にポストパンク、ブリストルサウンドのある種ミューズ的な立ち位置だった彼女。ソロ作を引っ張り出して聴いてみると、もちろん超絶かっこいいものの、やはり2000年代の音楽から入ったリスナーには時代を感じる音なんだろうなぁとも思ったり。時代を象徴する言ってしまえば “アイドル” 的な存在は時代を象徴する尖ったクリエイター達の実験台ともなりえるわけで、それもしょうがない。

でも新作『Blank Project』は凄まじく音が良くて、2010年代とか関係なくかっこいいとしか言い様がなく、特にドラムの音がやばいです。ドラムの良い音っていうと自分は未だにDJ SHADOWの『Preemptive Strike』が思い浮かんでしまう自分ですが、そのくらい良いと思います。


2000年代のドラムの音の流行りっていうのは ストロークスがあの “トンッ” っていうミニマル極まりないバスドラを踏んだ瞬間を未だに引きずっているような気がします。ガレージが流行ってさらにその傾向は続いたように思いますが、Dum Dum Girlsもそんなガレージ勢の中の一つ。

SUB POPというそれだけで印象3割増なレーベル所属にもかかわらず、イマイチこのバンドにはのめり込めないでいましたが、それはその”音の流行り”にうんざりしていたのも要因の一つだと思います。

ガレージ大好きな身には幸せな時代とも言えたわけですが、猛烈に飽きっぽくもある自分はすぐに胸焼けしてしまって距離を置いたりしたわけです。

Best Coast、Vivian Girls、The Like などなど女の子ガレージバンドが爆盛な中、正直Dum Dum Girlsに自分が何を求めていいかわからなかったのですが、新作「Too True」でその答えが出ました。


”Lost Boys And Girls Club  





”Rimbaud Eyes 




”TOO TRUE TO BE GOOD”


  

ドラムをがっつり加工して、一気にグリッターな方向に行くと決めたようです。“やる” と決めたようです。

大正解!大好き!こういう事だよ!

それこそ80年代〜90年代のビッグなサウンドとも言えそうなわけですが、全然2010年代のリスナーを置いてきぼりにしてないのがさすがだと思います。きっちりインディーくさい。そこがセンスなんだろうなぁ。

こうなったら強いですよ。しばらくは着いていきます。

 

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  • nerisuke(2014.3. 9)