さて、今回紹介をするStarsもそんな"検索結果の中に埋もれてしまいがちな名前を持つ良いバンド"のひとつです。2000年に結成されたStarsはカナダ出身のインディーポップバンドで、男女のツインボーカルから紡がれる甘いメロディーと多彩なアレンジが特徴的。そんな彼らが2010年6月に発表した5枚目のアルバム『THE FIVE GHOSTS』について、遅ればせながら書いてみようと思います。
以前から好んでStarsを聴いていた僕の『THE FIVE GHOSTS』の印象は、「大人っぽくなったなあ」というものです。前作までのスイートなサウンドに内包された熱量みたいなものが薄れて、抑制の効いた感情の発露を自然と表現しているような雰囲気。だからといって彼らが決定的に変化をしたのかと言えばそうではなく、「Dead Heats」や「I Dies So I Could Haunt you」、「Fixed」なんかは、StarsらしすぎるくらいStarsなので、人間が少しずつ大人になるように、バンドがワンステップ成長したということなのかなあと思ったりしています。自分らしさを失わずに成長するなんて素晴らしいじゃあないですか!(拳を握りしめて力強く)