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GIGGS

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nerisuke─2011.2.19─


今回紹介するGIGGSというラッパーがカテゴライズされるグライム(GRIME)というジャンル、自分は最近ひたすらひたすら聴いてます。完全に門外漢のジャンルですし、知識不足。でも”今面白い音”って言われたら迷わずグライムって答えます。だから勇み足と解っていても紹介します。




昨年の春あたりからツイッターのTL上にが”ROAD RAP”、”GRIME”というフレーズがちらほら出てくるようになって、リンク先のラップを観るようになりました。それまでの自分のGRIMEに対するイメージはThe Streets、DIZZEE RASCAL だったり、Wileyだったわけですがあきらかに何かが違いました。今だにそれは抽象的にしか言えないんですけど、テンポが異常にユルく、横に揺れるような独特すぎるスタイルのラップとトラック。そしてパーカーやジャケットのフードをかぶって路上でラップする映像の数々。

とにかく見て、聴いてもらうしかないんですが・・・。YouTubeですぐいっぱいみつかります。GRIME DAILYというチャンネルだとしっかりとしたPV観れます。どれもホントかっこいいです。

アルバムだとGIGGSのこのアルバム。 あと今自分が聴いているのはMACCA - 「REBORN」  、Rootsman - 「Determined Nature」 Hill Productions - O.T. など。FREEのMIXTAPEなので、それぞれリンク先でダウンロードできます。

なぜ今GRIMEに惹かれるかと言ったら、新しい音楽が産まれる時特有のパワーとしか言いようがありません。新しい音楽が産まれる時っていうのは、その下地になった音楽の骨格が見えます。音楽が広まっていく時って、マルマルそのまま伝わっていくなんて事はないわけで。だから、受け取る側が既存の音楽からエッセンスだけを抽出して、それを骨格として自分達の文化を元に肉付けしていく。だから停滞している時には見えなくても、移動する事によって見えてくるジャンルの幹がハッキリ確認できるのが面白い。
 
10年前、The Streetsが出てきた時はアメリカのHipHopとはあきらかに違う文化としてGRIMEが産まれました。それは国をまたいだ事による劇的な変化で、もちろん自分も大興奮しました。

そんな中から生まれたスターがGIGGS。その成功があった事により、ROAD RAPの映像のギャングたちは光を掴むために才能を爆発させ続ける。そしてその光の爆発をさらに輝かせるために映像のレベルも3段飛ばしで上がっていく。この素晴らしいサイクルを今観ないでどうする、という話です。

総合格闘技の究極形とも言えるUFC。もちろん、人の集まる所に集まってくる金。そしてその場所を目指す世界中の才能。そのサイクルに酷似しているようにも思う。

極端な音楽しか聴かない自分が今最もミーハーに反応しちゃっています。自分はバンドやった事も楽譜読めるような音楽経験もないので、新しい音楽に出会ったらとりあえず聴きまくる事にしています。ROAD RAPはハードコアのフロアライブ観てるみたいだしね。なんとなくユースクルーのモッシュパートっぽく聴こえない事もないっていうのも好きな理由かもしれないです。

GRIMEも総合格闘技も、未知の領域はとりあえず触れてみる事からしか始まらないと思います。



追記。

先日投稿したレコメンドですが、GRIMEやROADRAPのツイートをして下さっていて、自分もフォローさせていただいている@bcxxxさんから「でも初期のグライムが中産階級云々って、どこから出てきた話なのかな?これについては訂正しておきたいです。最初からずーっとゲットー・ミュージックですよ。」

という指摘がありました。

The STREETSのイメージが自分の中で勝手に中産階級にできあがってしまっていたためにこのような記事になってしまっていました。

と、いうわけでかなり説得力のない内容になってしまったわけですが・・・。今現在自分が夢中なのに変わりがないという事に免じて是非みなさんも興味持っていただけたらと思います。ホント申し訳ありません。絶賛勉強中です。


 

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  • nerisuke(2011.2.19)