後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2013.2.26─
約3年ぶりのDARWIN DEEZの新譜『Songs for Imaginative People』が素晴らしい。
まずは前回のアルバムから1曲。
「radar detector」というフザけたタイトルの曲。直訳すると「電波探知機探知機」ですから、笑えますよね。でもこの曲の1分43秒からの展開で、2分13秒でコード進行が変わるところ、ここにグっとくるんです。キューっと切なくなる。訳が分からないけれど良いっていう、こういう瞬間があるからメロディって面白い。
そして、新作の『Songs for Imaginative People』からも1曲。
もう本当にどのビデオも世界感が独特で笑えるので、YouTubeで検索して観て下さい。1stアルバムの曲も半分くらいビデオが制作されていますので。
前作に比べて、全体的にやや落ち着いた印象があるんですけれど、それでもこの人(バンド)のユニークさが存分に詰まった作品になっています。カシオのキーボードを使ったローファイサウンドという触込みでデビュー当時は宣伝されていましたけれど、打ち込みの音色やミックス自体は洗練されたように感じました。これを善しとするかは、まあ人それぞれかもしれません。
どちらにしても、アルバム1枚通して飽きない仕上がりなんですけれどね。本当に良いなぁと思う。
本国アメリカでビッグヒット!とかにはなりそうもないですし、この感じで大きなフェスの大きなステージでパフォーマンスしているところも想像できないんですが(グラストンベリーにはエントリーされていましたが)、そういう音楽だけがポップミュージックではないし、どちらかというとこういう不良性が少なそうな捻くれた音楽が自分のツボなのです。同じチームというか。笑。
DARWIN DEEZ。前のめりに支持。
来日して欲しいですね。
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