nerisuke─2011.5.30─
他人と違う事をコンプレックスに感じるか、武器にするかはその人次第。 その人の”強さ”次第。
最近そう思い知らされる事が2つあって、ひとつは松本都という女子レスラーがたった一人で「崖のふちプロレス」という新団体を旗揚げした事。もうひとつは、AKB48の 「さしこ」 こと指原莉乃の総選挙速報7位という結果でした(詳しくは各自調査)。
どちらも団体の中では異色というか、オルタナティブな存在。語弊はあるとは思いますが、要は持たざる者。そんな二人が自分の存在意義をかけて勝負しなければいけない瀬戸際に立たされた時に、武器となったのは”他人と違う事”だったんです。
どちらもまだ結果すらでていませんが、始まる前からドキドキさせられっぱなし。
そしてロンドン出身の3兄弟によるバンド Kitty, Daisy & Lewis
の2ndアルバムです。 聴けば1発で解ると思いますが、「お前ら何歳なんだ!」という音です(実際は20歳くらい)。1stでもゲロ吐くほどビツクリさせられましたが、それでも荒削りな原石に過ぎなかったんだと思い知らされる戦慄の成長を見せています。
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こちらのサイト で現在無料視聴可能です。
シングル”I'm So Sorry
”のPVがこちら。
VIDEO
どんだけかっこいいんだ!ため息が出る。
「レトロ」なんていう一言でカテゴライズするなんて到底無理なバンド。40's、50'sの音楽と現代音楽をメビウスの輪のように捻じ曲げて繋げてしまうバンドになってしまいました。
リズムの概念がここまで世間離れしてるバンド、そうはいないです。前作まではロックンロールをハワイアン、ブルーズ、ジャンプ、ジャズ、スカという方向にそれぞれ因数分解する過程を聴かせるようなアルバムでしたが、今作でそれを現代ポップスに仕上げられるようになりました。一言で言うとバランス取るのが上手くなった。特に2曲目”
Will I Ever”の鉄琴(?)の音。この音だけで「今」の音にしてしまってるバランス感覚は凄すぎる。
個人的には1曲目のスカナンバー”Tomorrow”の悶絶のカッコよさでもう名盤を確信でしたが。シビれるっていうのはこういう事を言うんでしょうね。文句つけようが無い。
世界中のポップシーンを見渡しても孤立無援の花状態のスタイル。面であったり、線であったりじゃなくて、点で存在する事が武器となっているスタイルが生み出す音楽。
断固、オススメです!
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