nerisuke─2012.9.15─
「どんなジャンルの音楽を聴くんですか」という問いに対して、ここ数年は「ポップなもの」と答える。学生の頃なら「ロックンロール」と、レコ屋の頃なら「ハードコアなもの」って答えていたと思う。今でもその頃と好みの音楽は変わらない(確実に多様化したとは思うけど)。
「ロックンロール」であり「ハードコア」なものというのは、もちろん自分にとってはポップなものだけど、世間にそれをプレゼンするにはロジックが必要になる。それこそ、理論武装して相手を論破するレベルで。
そんな事を続けても、小さな村が増えるだけなのだ。
もちろん、小さな村が成立する環境も大事だ。でも村の盆踊りよりも、やっぱり国・世界が熱狂する巨大な祭のほうが楽しいよね。
と、いうわけで今回プレゼン(笑)する
MASS 対 CORE な1曲は Tomato n'Pine
の”そして寝る間もなくソリチュード
” です。
くるりの”赤い電車” みたいな序盤からだんだんオルタナ度を上げていき、最後のメタリックなサビで完全昇天。
これ、クソやばいでしょ。個人的にはBABYMETALの年間1位が揺らぎました。最初音源だけ聴いた時は「サビのBPM上げるの、最後だけの方がいいかもな」とか思ったんですが、ライブ映像観て納得しました。
これとか
これとか。
Tomato n'Pine
はかなりコンセプチュアルなグループで、徹底した統制を敷く事で世界観を統一しています。それが、この曲の「SNS!」と叫ぶブリッジの後の最後のサビだけその統制が崩れる。むしろ意図的にコンセプトを破錠
させている。統制が崩れるって事は個々の力量だったりが浮き彫りになるわけで、やはりいきなりクオリティーが下がる。しかし、その破錠
が産む人肌と汗を感じさせるアレンジが確かに熱狂を産むのだ。
最後のサビの熱の爆発を加味した上での、このアレンジ。 大正解!
自分はこの曲を
Sunny Day Real Estateとかと同じように聴いている。オルタナ大好きな人が、変な村意識とかでスルーするにはもったいなすぎる名曲だと思います。
アジカン好きな人のはリフがちょっと”ループ&ループ”(というかビバリーヒルズ高校白書?)に似てるギターポップ
”ジングルガール上位時代” もいいかな。ギターメインのの曲はそれくらいですが、その他の曲も事件になるくらいのクオリティーだらけ。つーか、そっちの方がむしろメインだから。シングルとか全部そっちだから。
”Aint No Stopping Us Now
”が元ネタの”ワナダンス!
”
ちょっと常軌を逸したクオリティーのファンクチューン”踊れカルナヴァル
”
?>>
超ド級のディスコナンバー”キャプテンは君だ!
”、聖子ちゃんばりのバラード”ためいきはピンク
”、カイリー・ミノーグみたいな”POP SONG 2 U
”、と全部解説したいくらい。マジで聴いてるとどんどん書きたくなる。
とにかく、このグループの一番の武器は”バランス”なんです。トラックが洒落すぎてる時はちょっと平熱すぎるんじゃないかと思うほどの低血圧なヴォーカルでドレスダウン。メロがベタすぎるかなという曲の時は思いっきり尖ったトラックでとりあえず耳をぶん殴る。
90年代アニメの名曲エンディングテーマを思い出させるような異常なクオリティーの曲ばかりが15曲入ってます。
とりあえず、聴いて。 全部聴いて! 損は絶対ないから!!
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