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佐々木健太郎
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今井貴彦─2014.1.17─


アナログフィッシュ佐々木健太郎のソロアルバム。

何といっても『歌(コーラス含む)』と『メロディ』が主役の作品であって、きっと「これらをてらいなく、ど真ん中に響かせることが出来たら、絶対良いものになるだろう」という勝算があって(僕の妄想ですが)、結果大成功していると思います。

リード曲であり、アルバムの冒頭を飾る“STAY GOLD”のMVをどうぞ!



上で『歌』と『メロディ』が主役と書いておいて何ですが、イントロの楽器の鳴りだけで、もう良い予感しかないと感じませんか?決して派手ではないし、自己主張するものではないものの、ひとつひとつの楽器の温度が感じられて「いい感じ」の存在感があるような。この作品における歌と演奏の関係性を示しているかのようです。

で、『歌』。強くて張りのある、それでいて柔らかさもまとっている、最大限の賛辞として「男らしい声」。そして完全に弾き語りである“Sunflower”以外の全曲に渡って聴ける絶品の「コーラスワーク」。シンプルな歌のアルバムに「豊かさ」がグッと増していると思います。歌ものとしての美味しい所だらけの作品なのです!

どの曲の『メロディ』も、ポップでスタンダードな佇まいでありながら、時折予想とは違うところに流れていくような嬉しい驚きもあって(そこがまた琴線に触れるのです)、全く飽きさせません。その軽やかさが作品の風通しを良くしている気がします。 スタンダードと言えば、先行シングルとなった“クリスマス・イヴ”のスタンダード感たるや!



今すぐテレビから流れてきても違和感ない、というか今年でも来年でも再来年でも、毎年使われてほしいなあ。

聴く人を選ばない敷居の低さと、(特に30代以上は)じんわり沁みる深みが味わえる、素晴らしい作品であると思います!

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  • 今井貴彦(2014.1.17)